はじめに

UnitBaseは、ノンプログラミングWebデータベースソフトです。
専門知識がなくても、誰でも簡単に、Web上のデータベースを構築できます。

UnitBaseの特長

データの集中管理

表計算ソフトなどで作成・管理していた個々のデータを、データベース上のシステムに移行することで、分散していたデータを集中して管理・共有することができます。
ユーザーは、UnitBaseにアクセスすることで、最新のデータが反映されたデータベースを閲覧することができます。
データベースの内容が更新されたときも、データベースを共有しているユーザーは、すぐにその内容が反映された状態で閲覧できます。


簡単な操作でデータベース作成

データベースの構築や運用に関するすべての操作は、Webブラウザー上で行います。
ドラッグ操作を主にした直感的な操作で、データベースを作成・編集することができます。

ドラッグ操作によるデータベース作成

文字列や数値の入力欄など、データベースを構成するフィールドとなる項目は、あらかじめ部品化して、利用できるフィールドとして用意されています。
データベースを構成する内容に応じて、用意された部品をドラッグ操作で配置していくだけで、データベースを作成することができます。また、同時に、データベースを閲覧するときのレイアウトも作成されます。

また、Excelなどの表計算ソフトで作成したデータがあるときは、このファイルの必要な項目を指定して、データベースを作成することもできます。

ジャンプデータベースを作成する

レコードの検索・絞り込み表示も簡単

文字列を指定して、すぐにデータベース内の該当データを検索できます。
また、複数のフィールドの条件を指定して、データを絞り込んで表示することもできます。絞り込み表示した条件は保存することができ、フィルターとして、いつでも利用することもできます。

ジャンプレコードを検索する
ジャンプ該当する条件でレコードを絞り込む

データを多角的に分析

データベースソフトでは一般的な「クロス集計」の機能を用意しています。
データベースを作成するときと同様に、集計したいフィールドをドラッグするだけで、クロス集計による集計表を作成できます。

集計した結果は、グラフ化できるので、視覚的にわかりやすい表示にして、集計結果の分析に役立てることができます。

ジャンプクロス集計を作成・更新する
ジャンプクロス集計を編集・利用する
ジャンプクロス集計をグラフにする

カレンダー表示による予定の管理

データベースのレコードを、日付時刻フィールドなど日付に関連したフィールドの値に従ってカレンダー形式で表示します。 プロジェクトや担当者などで仕分けして表示できるので、作業予定が一目で分かり、進行状況の確認やタスク割り当てなども行いやすくなります。


社外からメールでレコード登録

レコードをメールで登録することができます。例えば、営業担当者が訪問先での商談終了後、すぐに結果を報告することができます。


データベースによる意図の伝達

データベース作成者の意図を伝えるために、データベースの閲覧画面でデータベースの目的や用途を表示することができます。注目してほしいデータを目立つように表示したり、データの変更をリアルタイムに通知するように設定したりすることもできます。
目的や意図を伝えることで、利用者が次にすべきことを理解してアクションにつなげることができます。

目的・用途・意図の伝達

フィルターを表示するときに、データベースについての説明や利用者への指示・依頼事項を記述したメッセージを表示できます。文面はリッチテキストで編集できます。伝えたい個所を強調表示することもできます。

ジャンプ[新しいフィルター]ダイアログボックス-[ガイダンス]シート

注目データのハイライト表示

レコード一覧表示画面上で、条件に合致したフィールドをハイライト表示することができます。重要な値をハイライト表示すると、注目すべきポイントを利用者が理解しやすくなります。

ジャンプレコードを強調表示する

データ変更のリアルタイム通知

レコードが追加・更新されたときに、自動的にメールで通知するように設定できます。通知されたメールを受け取ることで、常にデータベースを確認しなくてもデータの変更に気づくことができます。

ジャンプレコードの追加や変更をメールで通知する

メール通知による作業管理

日付時刻フィールドに設定された値を基準とし、その前後の日数または時間を指定して自動的にメールで通知するように設定できます。利用者は通知メールを受け取ることで期日を確認できるので、作業漏れを防ぐことができます。

ジャンプ期限を知らせるメールを送信する-リマインダー通知-

アクセス権限によるデータの保護

作成したデータベースは、複数人で利用できる設定にしない限り、ほかの人から参照・操作されることはありません。
また、データを複数人で共用できるようにするときも、グループ・ユーザー単位で、どこまでの操作を許可するかを、アクセス権によって設定することができます。
適切なアクセス権を設定することで、不要にデータが操作されることを防ぎます。

ジャンプデータベースやクイックアクションナビを公開する前に
ジャンプデータベースを公開する

決裁処理への利用

データベースを決裁処理に利用できます。レコード単位で決裁する内容を記入し、決裁を依頼されたユーザーが、そのレコードの承認・却下・差し戻しなどの処理を行います。
別のユーザーに、決裁操作の代行を委託することもできます。本人が不在のときなどに、決裁申請や承認を進めることができます。
決裁ルートには役職やグループも指定できます。また、決裁ルートを複数用意しておき、申請時に選択することができるほか、決裁ルートが自動的に選択されるよう設定することもできます。
決裁の結果や過程は、レコードの内容といっしょに保管されます。また、これらの情報は、Excel帳票に出力することができます。決裁が完了した段階で、自動的にExcel帳票を出力し、通知メールに添付して関係者へ配付したり、レコードに保存された帳票をダウンロードすることもできます。

ジャンプ決裁処理の操作の流れ

Excel帳票の入出力

UnitBaseで管理するデータをExcelファイルの帳票として出力することができます。
例えば、案件管理のデータを見積書や請求書としてお客様に提出したり、問い合わせ管理のデータを作業完了報告書として印刷して保管したりするなどの、オフラインでの業務に対応できます。
帳票の書式ファイルとしてExcelワークシートを採用しています。そのため、Excel帳票を利用している場合は、簡単な手順でUnitBaseに取り込み、従来とほぼ同じ書式で帳票業務を継続できます。
また、Excelファイルの帳票に入力したデータをUnitBaseに取り込むことができます。UnitBaseの画面ではなく、従来使用していたExcelや紙などの帳票に近い形でデータを入力したい場合に利用できます。

ジャンプレコードから帳票ファイルを作成する
ジャンプ帳票出力テンプレートを設定する
ジャンプ帳票取込テンプレートを設定する

メニュー画面の作成

「クイックアクションナビ」の機能を利用して、業務をスムーズに実行できるメニュー画面を作成できます。メニューからは、レコードの新規登録やフィルターの表示など、作成したデータベースの機能へ直接アクセスできます。
各メニューにはアクセス権を設定できるので、ユーザーに応じて必要な作業項目だけを表示できます。このため、初めての人でも簡単にシステムを利用できます。

これまで属人化・慣習化していて曖昧になっていた業務の流れを明確にすることができ、組織として業務効率を向上させることができます。

ジャンプアクションカテゴリーを作成・編集する
ジャンプアクションメニューを作成・編集する

外部データ自動取込

RDB(PostgreSQL、Oracle、SQL Server、MySQL)、または共有フォルダーなどに配置された一覧形式ファイル・帳票ファイルから、設定したスケジュールにしたがってUnitBase上のデータベースに自動取込を行うことができます。
これにより、基幹システムと同期しつつ、UnitBase上で付加情報を管理するといった使い方ができます。

※RDB の取り込みについては、Enterprise 版のみの機能となります。

ジャンプ外部データ自動取込の概要
ジャンプ連携設定・スケジュールを管理する
ジャンプRDBの取り込みを設定する
ジャンプ一覧形式の取り込みを設定する
ジャンプ帳票の取り込みを設定する
ジャンプスケジュールを登録する
ジャンプ実行履歴を確認する

サンドボックスデータベースの利用

運用中のデータベースを複製したサンドボックスデータベースを作成し、サンドボックスデータベース上でフィールド・レイアウトの変更を安全に試すことができます。
サンドボックスデータベースでの変更内容は複製元のデータベースに反映することができます。

ジャンプサンドボックスデータベースを作成する
ジャンプサンドボックスデータベースでフィールド・レイアウトを変更する
ジャンプ変更内容を確認する・反映する

多言語ラベルの対応

ユーザーの表示言語の設定に沿った言語でラベルを表示できます。 データベース名やフィールド名、ユーザー名などの名前はもとより、アクションメニューやコメントなどさまざまな構成要素についても、対応する言語の名前などを入力することで言語ごとに表示を切り替えることができます。

※「多言語ラベル」にするには、UnitBase導入先のサーバーコンピューターの設定が必要です。

画面の構成

UnitBaseは、次の画面で構成されています。

UnitBaseの画面構成