一覧形式の取り込みを設定する

環境を準備する

ファイル保存フォルダーの準備

UnitBaseが一覧形式ファイルの読み取り、読み取ったファイルの削除や移動を行えるように、一覧形式ファイルを配置するフォルダーと移動先のフォルダーを作成し、必要な設定を行っておく必要があります。

UnitBaseを導入したサーバーコンピューター上の共有フォルダーを使用する場合、フォルダーの共有設定とセキュリティ設定で以下の設定が必要です。

同じWindowsドメインのネットワーク内にある共有フォルダーを使用する場合、フォルダーの共有設定とセキュリティ設定で以下の設定が必要です。

※WORKGROUP環境のネットワーク内にある共有フォルダーを指定することはサポートしません。

  • コンピューターアカウントを指定する方法
    エクスプローラーのプロパティダイアログボックスから表示される[ユーザー、コンピューター、サービスアカウント、またはグループの選択]ダイアログボックスで[オブジェクトの種類]をクリックし、[コンピューター]をオンにしてからコンピューター名を入力します。
  • 連携設定を確認する

    連携設定を確認します。他の連携設定と手順は同じです。

    1. ホーム画面またはデータベース閲覧画面のデータベースの一覧で、情報の確認・変更をするデータベース名にポインタを合わせます。
      右端に 編集メニュー マークが表示されます。
    2. 編集メニュー マークをクリックし、表示されたメニューから[外部データ連携設定]を選択します。
      [外部データ連携設定]ダイアログボックスが表示されます。

      ※データベース編集画面のメニューの[外部データ連携設定]からも[外部データ連携設定]ダイアログボックスが表示できます。

    3. 連携設定の一覧を確認します。
      アイコンが 一覧形式 で表示されている連携設定が[一覧形式の取り込み]の連携設定です。

    一覧形式の取り込みを設定する

    取り込み先データベースについて

    取込先データベースには既存のデータベースを使用します。
    既存のデータベースがない場合は、取込先となるデータベースを作成してください(詳しくは 操作ガイド 3.データベース作成・編集の基本 > 手順2. データベースを作成する > 方法2. 表計算ファイルから作成する)。

    取り込み設定の流れ

    1. [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧上にある +連携設定の追加 ボタンをクリックし、表示されるドロップダウンメニューから[一覧形式の取り込み]を選択します。
      [ファイル連携設定(一覧形式)]ダイアログボックスが表示されます。
    2. [ファイル連携設定(一覧形式)]ダイアログボックスで、読み取るファイル名や取り込んだ後のファイルの処理などを設定します。
    3. 必要な項目をすべて入力して[次へ]をクリックします。
      [一覧形式の取り込み設定]ダイアログボックスが表示されます。
    4. 一覧形式の取り込み設定を行います。
      一覧形式の取込設定ダイアログには[ファイル連携設定]ダイアログボックスで指定したファイル名の一覧形式ファイルのカラムが表示されます。
      確認用ファイルのドロップダウンには、指定したファイル名に該当するファイルが表示されます。
      各列番号の下にあるドロップダウンで、各列を取り込むフィールドを選択します。
      列を取り込まない場合は「取り込まない」を選択します。
      [フィールド名の自動選択]をクリックすると、レコードとして取り込む行に指定した一つ前の行を列の名前と見なし、同じ名前のフィールド名を自動選択します。
      設定メニュー の[クレンジング設定]で、一覧形式ファイルのデータを取り込むときのデータの加工の設定を行うことができます。
      [新しい選択肢を自動追加する]をオン( チェックボックスオン )にすると、ドロップダウンや複数選択リストの選択肢を自動的に追加します。
    5. [キーフィールド...]ではキーフィールドを設定します。
      キーフィールドとして使用するフィールドを指定します。
      複数のフィールドをキーフィールドに指定することも可能です。
      明細内のフィールドの取り込みも行う場合、明細内レコードを特定するために、明細内のフィールドも指定します。
      • キーフィールド
        キーフィールドの値が既存レコードとマッチする場合に、レコードを更新します。
        マッチする既存レコードがないデータについては新規追加されます。複数のキーフィールドを指定した場合、すべてのキーフィールドにマッチするレコードを更新します。

        差分更新(削除なし)の場合は、データベースには存在して取り込むファイルのキーフィールドにマッチしなかったレコードはそのまま残ります。
        差分更新(削除あり)の場合は、データベースには存在して取り込むファイルのキーフィールドにマッチしなかったレコードは削除されます。

        ※差分更新(削除あり)の削除対象レコードは1つ1つのファイルで判定されます。

        このため、ワイルドカードで複数の一覧形式ファイルを取り込むように指定している場合、削除の反映は1つ1つのファイルの取り込み毎に行われ、最初に取り込まれた一覧形式ファイルに含まれるレコードが後に取り込まれたファイルに含まれなかった場合、そのレコードは削除されることになります。

        明細フィールドをキーフィールドに指定した場合、更新対象のレコード内の明細で、かつ明細フィールドにマッチする明細が更新されます。
        マッチする明細行がない明細行についてはレコード内に追加されます。

        ※明細キーフィールドを指定しなかった場合、明細の値はすべて書き換えられます。ただし、明細フィールドを一切取り込まない場合は以前の明細が存続されます。
        また、明細内フィールドの一部を取り込んだ場合は、取り込まなかった明細内フィールドは取り込み後の明細行数分だけが存続されます。

        ※取り込まないフィールドやURL・選択リスト・ドロップダウンフィールドはキーフィールドとして指定できません。

        ※マッチするレコードが複数存在した場合は取り込めません。

        ※明細フィールドをキーフィールドに指定した場合の明細に対する処理は、差分更新(削除なし)と差分更新(削除あり)で同じです。
        差分更新(削除あり)の削除対象レコードは明細でないキーフィールドのみで判定されます。

    6. [一覧形式の取り込み設定]ダイアログボックスで[OK]クリックします。
      連携設定が保存されます。

    一覧形式の取り込みの連携設定を編集する

    一覧形式の取り込みの連携設定を編集します。

    1. [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧にある[一覧形式の取り込み]の連携設定を選択します。
    2. [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧上にある 編集メニュー ボタンをクリックします。
      [ファイル連携設定(一覧形式)]ダイアログボックスが表示されます。
    3. [ファイル連携設定(一覧形式)]ダイアログボックスや[一覧形式の取り込み設定]ダイアログボックスなどで設定を行います。
    4. [一覧形式の取り込み設定]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。

    一覧形式の取り込みの連携設定を削除する

    連携設定を削除します。

    1. [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧にある
      [一覧形式の取り込み]の連携設定を選択します。
    2. [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧上にある 削除 ボタンをクリックします。
      削除してよいか、確認するメッセージが表示されます。
    3. [削除]をクリックします。
      選択した連携設定が、通知ルールの一覧から削除されます。

    表示・設定項目

    [ファイル連携設定(一覧形式)画面]ダイアログボックス

    ファイル連携設定(一覧形式)画面
    表示名
    一覧形式ファイルとの連携設定の名前を入力します。
    ファイルの場所
    一覧形式ファイルを読み取るフォルダーのパスをルートフォルダーからのフルパスで入力します。
    なお、ネットワーク上の共有フォルダーのパスを入力するときは、以下の形式で入力します。
    \\ホスト名\フォルダーのパス
    ファイル名
    読み取るファイル名を入力します。複数のファイル名を読み取る場合、ワイルドカード(*)を使用できます。使用できるワイルドカード(*)は一つまでです。 [例]
    data_*.csvdata_1.csvdata.2.csvdata_11.csvなどを読み取れます。
    *_data_*.csv → ワイルドカードを2つ指定することはできません。
    取り込み済みファイルの処理
    取り込み済みファイルの処理を設定します。
    そのままにする
    データを取り込んだ後、ファイルをそのままにします。
    削除する
    データを取り込んだ後、ファイルを削除します。
    移動する
    データを取り込んだ後、[移動先]に指定したフォルダーにファイルを移動します。
    移動先
    取り込み済みファイルの処理を[移動する]に設定したときに移動するフォルダーを選択します。
    「環境を準備する」で用意した移動先のフォルダーを指定します。

    [一覧形式の取り込み設定]ダイアログボックス

    一覧形式の取り込み設定
    確認用ファイル
    確認用の一覧形式ファイルを選択します。
    文字コード
    一覧形式ファイルの文字コードを選択します。
    レコードとして取り込む行
    レコードとして取り込む行を選択します。
    フィールド名の自動選択
    フィールドと一覧形式ファイルを照合してマッピングを行います。
    フィールド
    一覧形式ファイルのカラムの取り込み先となるフィールドを指定します。
    フィールドは以下の種類を指定できます。
    • 文字列(1行)
    • 文字列(複数行)
    • 数値
    • メール
    • URL
    • ドロップダウン
    • 選択リスト
    • チェックボックス
    • 日付時刻
    • 時間量
    • ユーザー
    • 自動採番
    • ルックアップキー(文字列、数値、メール、ユーザー、自動採番)
    • 上記への手動ルックアップ
    一覧形式ファイルのカラムをフィールドに取り込まない場合は「取り込まない」を指定します。
    フィールドの右にある 設定 ボタン
    クリックすると以下のメニューが表示されます。
    クレンジングの設定(対応フィールドのみ)
    [クレンジング設定]ダイアログボックスを表示します。
    [キーフィールド]
    [キーフィールド設定]ダイアログボックスを表示します。
    新しい選択肢を自動追加する
    オン( チェックボックスオン )にすると、新しい選択肢が自動で追加されるようになります。

    [キーフィールド設定]ダイアログボックス

    差分更新で利用するキーフィールドを設定します。

    キーフィールドに指定できるのは、マッピングされたUnitBaseフィールドのうち、フィールド種類が

    以外のフィールドです。

    キーフィールド設定
    フィールド名
    全選択/全解除チェックボックス
    項目全てのキーフィールド設定を有効/無効にします。
    フィールドごとのチェックボックス
    該当項目のキーフィールド設定を有効/無効にします。
    明細内
    全選択/全解除チェックボックス
    明細の項目全てのキーフィールド設定を有効/無効にします。
    フィールドごとのチェックボックス
    明細の該当項目のキーフィールド設定を有効/無効にします。