RDBの取り込みを設定する
RDBの取り込みを設定すると、RDB(PostgreSQL、Oracle、SQL Server、MySQL)の任意のテーブル/ビューからUnitBase のデータベースにデータを取り込んで利用することができます。
スケジュールを設定することで、定期的な取り込みを行うこともできます。
RDBの取り込みを利用するには、[RDBの取り込み]の連携設定を作成する必要があります。
他の連携設定と同様、[外部データ連携設定]ダイアログから作成あるいは編集を行います。
連携設定を確認する
連携設定を確認します。他の連携設定と手順は同じです。
- ホーム画面またはデータベース閲覧画面のデータベースの一覧で、情報の確認・変更をするデータベース名にポインタを合わせます。
右端にマークが表示されます。
-
マークをクリックし、表示されたメニューから[外部データ連携設定]を選択します。
[外部データ連携設定]ダイアログボックスが表示されます。※データベース編集画面のメニューの[外部データ連携設定]からも[外部データ連携設定]ダイアログボックスが表示できます。
- 連携設定の一覧を確認します。
アイコンがで表示されている連携設定が[RDBの取り込み]の連携設定です。
RDBの取り込みの連携設定を作成する
RDBの取り込みの連携設定を作成します。
- [RDBの取り込み]の連携設定がUnitBaseのデータベースにすでに設定されている場合、ドロップダウンメニューに[RDBからの取り込み]は表示されません。
- 決裁データベースは[RDBの取り込み]の連携設定は指定できません。
- [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧上にある
ボタンをクリックし、表示されるドロップダウンメニューから[RDBからの取り込み]を選択します。
[RDB接続設定]ダイアログボックスが表示されます。 - [RDB接続設定]ダイアログボックスで、RDBへの接続情報および取り込み対象となるテーブル/ビューを設定します。
- [次へ]をクリックします。
[RDBの取り込み設定]ダイアログボックスが表示されます。 - [RDBの取り込み設定]ダイアログボックスで、RDBのカラムと UnitBase のデータベース上フィールドとのマッピングなどを設定します。
- フィールドごとのクレンジング設定を行う場合は、マッピングフィールド右の
をクリックし、表示されるメニューから[クレンジング設定]を選択します。
- RDBから取り込む際の取得順や絞り込みを設定する場合は、[詳細設定]から[RDBの取り込み詳細設定]ダイアログボックスを開いて設定します。
- 差分更新におけるキーフィールドを設定する場合は、[キーフィールド]から[キーフィールド設定]ダイアログボックスを開いて設定します。
- キーフィールド
キーフィールドの値をもとにUnitBaseデータベースのレコードとRDBのデータとのマッチングを行います。
複数のキーフィールドを指定した場合、すべてのキーフィールドが一致したレコードについてマッチングを行います。
差分更新の場合は、既存レコードとマッチする場合はそのレコードを更新します。
マッチする既存レコードがないデータについてはレコードが新規追加されます。
削除レコードの反映の場合は、マッチしなかった既存レコードが削除されます。レコードの新規追加・更新は行われません。
- キーフィールド
- [RDBの取り込み設定]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。
[外部データ連携設定]ダイアログボックスに戻り、連携設定の一覧に作成した連携設定が追加されます。
RDBの取り込みの連携設定を編集する
RDBの取り込みの連携設定を編集します。
- RDB接続設定を変更すると、RDBの取り込み設定は初期化されるので、マッピングなどを再設定する必要があります。
- [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧にある[RDBの取り込み]の連携設定を選択します。
- [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧上にある
ボタンをクリックします。
[RDB接続設定]ダイアログボックスが表示されます。 - [RDB接続設定]ダイアログボックスや[RDBの取り込み設定]ダイアログボックスなどで設定を行います。
設定項目や設定方法は、RDBの取り込みの連携設定の作成時と同じです。 - [RDBの取り込み設定]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。
RDBの取り込みの連携設定を削除する
連携設定を削除します。他の連携設定と手順は同じです。
- 連携設定を削除すると、連携設定を利用するスケジュール設定も削除されます。
また、連携設定を利用し、[実行準備中]となっているタスクは中止されます。
- [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧にある
[RDBの取り込み]の連携設定を選択します。 - [外部データ連携設定]ダイアログボックスの連携設定の一覧上にある
ボタンをクリックします。
削除してよいか、確認するメッセージが表示されます。 - [削除]をクリックします。
選択した連携設定が、通知ルールの一覧から削除されます。
RDBの取り込みの連携設定を設定したデータベースについての制限
- 決裁データベースにはできません。
- RDBのカラムにマッピングされたフィールドは、すべてのレイアウトで自動的に編集不可フィールドとして扱われるため、レコード編集ダイアログでの入力・編集ができなくなります。
表示・設定項目
[RDB接続設定]ダイアログボックス

- 表示名
-
スケジュール設定や実行履歴で表示される名前を40文字以内で入力します。
※初期状態で「RDBの取り込み」という表示名が入力されています。必要に応じて変更します。
- RDBの種類
- 接続先となるRDBの種類を選択します。 PostgreSQL/Oracle/SQL Server/MySQL から選択できます。
- 接続URL
-
RDBへの接続URLを指定します。
- 各RDBの接続URLについて
- PostgreSQL
jdbc:postgresql://<hostName>[:<portNo>]/[<databaseName>]
パラメーター 説明 hostName
PostgreSQL が稼働しているサーバーのホスト名です。 portNo
PostgreSQL が稼働しているポート番号です。 databaseName
接続対象のデータベース名です。 hostName
がserver001
、portNo
が5432
、databaseName
がsalesdb
の場合
jdbc:postgresql://server001:5432/salesdb
- SQL Server
jdbc:sqlserver://<hostName>[\<instanceName>][:<portNo>][;databaseName=<databaseName>]
パラメーター 説明 hostName
SQL Server が稼働しているサーバーのホスト名です。 instanceName
SQL Server のインスタンス名です。 portNo
SQL Server が稼働しているポート番号です。 databaseName
接続対象のデータベース名です。 hostName
がserver001
、instanceName
がMSSQLSERVER
、portNo
が1433
、databaseName
がsalesdb
の場合jdbc:sqlserver://server001\MSSQLSERVER:1433;databaseName=salesdb
- Oracle
jdbc:oracle:thin:@<hostName>:<portNo>:<SID>
パラメーター 説明 hostName
Oracle が稼働しているサーバーのホスト名です。 portNo
Oracle が稼働しているポート番号です。 SID
接続対象のデータベースのSIDです。 hostName
がserver001
、portNo
が1521
、SID
がORCL
の場合jdbc:oracle:thin:@server001:1521:ORCL
※以下の形式も利用できます。
jdbc:oracle:thin:@<hostName>:<portNo>/<serviceName>
パラメーター 説明 serviceName
接続対象データベースのサービス名です。 hostName
がserver001
、portNo
が1521
、serviceName
がorclpdb.example.com
の場合jdbc:oracle:thin:@//server001:1521/orclpdb.example.com
- MySQL
jdbc:mysql://<hostName>[:<portNo>][/<databaseName>]
パラメーター 説明 hostName
MySQL が稼働しているサーバーのホスト名です。 portNo
MySQL が稼働しているポート番号です。 databaseName
接続対象のデータベース名です。 hostName
がserver001
、portNo
が5432
、databaseName
がsalesdb
の場合jdbc:mysql://server001:5432/salesdb
※MySQLの場合、環境や利用するJDBCドライバーによっては設定ファイルでパラメーターを指定する必要があります。
それぞれのパラメーターと指定方法の詳細は「外部データ自動取り込みガイド」を参照してください。
(外部データ自動取り込みガイド:2.1.1.環境準備 > JDBCドライバーの準備 > 対象のRDBがMySQLの場合)
- PostgreSQL
- 各RDBの接続URLについて
- スタブ入力
-
接続URLに、RDBの種類に応じたスタブを入力し、接続URL入力の参考にすることができます。
※入力済みの接続URLは上書きされます。
- ユーザー名
- RDBに接続できるユーザー名を指定します。
- パスワード
- RDBに接続できるユーザーのパスワードを指定します。
- 接続
-
設定したRDBの種類・接続URL・ユーザー名・パスワードで、RDBに接続します。
接続に成功した場合、スキーマおよびテーブル/ビューを選択できるようになります。
接続できなかった場合は、接続できなかった理由がメッセージで表示されます。 - スキーマ
- 取り込み対象として利用するスキーマを選択します。
- テーブル・ビュー
- 取り込み対象として利用するテーブル・ビューを選択します。
[RDBの取り込み設定]ダイアログボックス

- マッピング
-
RDBのテーブル/ビューのカラムごとに列が表示されます。
カラム名には名前およびみなし型が表示されます。
また、RDBから取得したデータが20件分までプレビュー表示されます。- フィールド
-
RDBのカラムの取り込み先となるフィールドを指定します。
フィールドは以下の種類を指定できます。- 文字列(1行)
- 文字列(複数行)
- 数値
- メール
- URL
- ドロップダウン
- 選択リスト
- チェックボックス
- 日付時刻
- 時間量
- ユーザー
- ルックアップキー(文字列、数値、メール、ユーザー、自動採番)
※明細内のフィールド、およびルックアップフィールドは指定できません。
※みなし型が「その他」であるRDBのカラムは取り込み対象に指定できません。
- マッピング詳細設定
-
マッピングに関する詳細設定のメニューが開きます。
- クレンジング設定
- クレンジング設定のダイアログが開きます。
- 詳細設定
- RDBの取り込み詳細設定ダイアログが開きます。
- キーフィールド
- キーフィールド設定ダイアログが開きます。
- 新しい選択肢を自動追加する
-
チェックがオン(
)の場合は、RDBカラムにマッピングされたドロップダウン・選択リストフィールド、「指定したユーザーから選択」のユーザーフィールドについては、RDBから取り込まれたデータが自動的に選択肢として追加されます。
チェックがオフ()の場合はフィールドに設定された選択肢は変更されません。
[RDBの取り込み詳細設定]ダイアログボックス

- 取得順
-
RDBからUnitBaseデータベースに取り込む際の取得順を指定します。
上に指定したカラムほど優先度が高くなります。- RDBカラム
-
取得順を判定するRDBカラムを指定します。UnitBaseフィールドにマッピングされていないRDBカラムも指定できます。
※みなし型が「その他」であるRDBのカラムは指定できません。
- 昇順 / 降順
- 対象カラムについて、昇順で取得するか降順で取得するかを指定します。
-
- 行のすぐ下に取得順行を追加します。
-
- 対象の取得順を削除します。
-
-
対象の取得順を1つ上に移動します。
- RDBの型によっては、取得順の動作に差異がある場合があります。
- 絞り込み
-
/
- 各絞り込み条件について「すべての」条件を満たす場合で絞り込むか、「いずれかの」条件を満たす場合で絞り込むかを指定します。
- 絞り込み項目
-
各RDBカラムについての絞り込み条件を複数指定します。
- RDBカラム
-
絞り込み対象となるRDBカラムを指定します。UnitBaseフィールドにマッピングされていないRDBカラムも指定できます。
※みなし型が「その他」であるRDBのカラムは指定できません。
- 検索値
-
検索値を指定します。
RDBカラムのみなし型が「文字列」で、演算子が「である」あるいは「でない」の場合は、から複数の検索値を指定できます。
- 演算子
-
演算子を指定します。RDBカラムのみなし型によって選択できる値が異なります。
- RDBカラムのみなし型が「文字列」の場合
- である
- でない
- NULL である
- NULL でない
- RDBカラムのみなし型が「数値」の場合
- である
- でない
- 以上
- 以下
- より大きい
- より小さい
- NULL である
- NULL でない
- RDBカラムのみなし型が「日付」「時刻」の場合
- である
- でない
- 以後
- 以前
- より後
- より前
- NULL である
- NULL でない
- RDBカラムのみなし型が「文字列」の場合
-
- 行のすぐ下に絞り込み項目行を追加します。
- 対象の絞り込み項目を削除します。
- 差分更新基準日時
-
- タイムゾーン
- 差分更新基準日時のタイムゾーンを
- UnitBase のタイムゾーンに従う
- JST
- UTC
[キーフィールド設定]ダイアログボックス
差分更新で利用するキーフィールドを設定します。
キーフィールドに指定できるのは、RDB連携でマッピングされたUnitBaseフィールドのうち、フィールド種類が
- 文字列(1行)
- 数値
- メール
- 日付時刻
- ユーザー
- ルックアップキー(文字列)
- ルックアップキー(数値)
- ルックアップキー(メール)
- ルックアップキー(ユーザー)
- ルックアップキー(自動採番)
であるフィールドです。

- 全選択/全解除チェックボックス
-
一覧されているフィールド全てのチェックをオン(
)/オフ(
)します。
- フィールドごとのチェックボックス
-
キーフィールドとするフィールドはチェックをオン(
にします。