20.08.31 大阪市立総合医療センターが 医療向けデータウェアハウス「JUST DWH」を導入 ~データ抽出時間の短縮と、誰でも使える操作性で、業務の大幅な効率化が実現~
株式会社ジャストシステムは、大阪市立総合医療センターが、医療向けデータウェアハウス「JUST DWH」を2020年2月に導入し、データ抽出時間の短縮と、誰でも使える操作性により、業務の大幅な効率化が実現したことを発表します。
大阪市立総合医療センターでは、2012年より医療用のDWHを利用してきましたが、操作が難しかったために現場に浸透せず、結局は医療情報部の一部職員にデータ抽出業務が集中してしまうという問題が生じていました。そこで、病院情報システムの更新に伴い、DWHもリプレイスすることにしました。
採用にあたっては、今後は誰でもDWHを利用できることが重要と考え、操作のわかりやすさという観点から慎重に選定を行いました。同じ問題を抱え、「JUST DWH」により解決した病院へ視察も行うなど検討を重ねた結果、「JUST DWH」は機能面や操作性で優れていると判断し、導入を決定しました。
「JUST DWH」の導入とともに、抽出依頼頻度が高かったテンプレートを診療科・部門ごとに提供したことにより、稼働から5カ月で看護部、薬剤部、チーム医療のスタッフに至るまで「JUST DWH」が利用されるようになり、利用者数は以前の10倍以上になりました。数時間所要していたデータ抽出作業も数十秒程度で終わるようになり、大幅な効率化が実現しました。
現在では、院内にある20の部門システムと接続し、各部門システムと電子カルテシステムを連携させた抽出も可能になり、データ抽出作業は現場で行うものという認識が広まりつつあります。各種診療データを一元的に扱えるデータ活用基盤が整ったことで、Quality Indicator分析などを通して、医療の質向上のための活用にも期待が広がっています。
「JUST DWH」について
当社の高い日本語処理技術に加え、わかりやすい分析が誰でも簡単に行えるBIツール「Actionista!」、「医学辞書 for ATOK」収録の医療用語データの提供で培った技術力やノウハウを組み合わせて開発した、医療向けDWHです。
電子カルテや複数の部門システムに散在するデータを統合し、医療用語の表記ゆれや類義語に対応しつつ、「全文検索」「データ抽出」「データ分析」が行えます。専門知識がなくても、誰でも必要な情報の抽出や分析が手軽に行えるだけでなく、指標や課題の共有まで行え、院内データの二次利用基盤を構築することができます。
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