中学・高校の実践事例
写真と動画を組み合わせた映像作品で 中学校生活3年間を振り返る
〜『はっぴょう名人Teen's』と『MegaVi DV2』で思い出をつづる〜
東京都・品川区立荏原第三中学校
スムーズにすすんだ動画編集 授業への活用に期待が高まる

今回の作品の制作時間は約16時間。授業時間だけでなく、放課後にも子どもたちは熱心に取り組んだという。
「制作メンバーは、パソコンが好きな子どもたちが集まったこともありましたが、作業は実にスムーズでした。パソコンを使った動画編集は初めてだったのですが、子どもたちはすぐに操作をマスターしていくので、驚きました」
と語るのは、制作の指導にあたった佐藤洋之先生。昨年までも映像作品は恒例の出し物だったが、ビデオ画像はビデオデッキを使用していたとのこと。
共に指導にあたった渡邊英晴先生は、
「今回、ビデオデッキを使わずに、すべてのデータをパソコンで編集することで、切り替えのタイミング、文字や絵を入れるなどの細かい編集が可能になりました」
と動画編集ソフトの機能性を評価する。
「三年生を送る会」では、ナレーションとの連携も大成功。スクリーン上に、たくさんの思い出をテンポ良く展開できたことで、3年生が作品に集中でき、気持ちも高揚したようだ。
さらに渡邊先生は言う。
「視聴覚教育においての動画編集ソフトの活用度は、確実に高くなるのではないでしょうか。授業や行事におけるプレゼンテーションや、Web上で発表する場が増えています。動画も表現するひとつの手段として利用していきたいですね」

具体的な活用法としては、修学旅行などの体験学習をビデオデータを織り交ぜてまとめたり、新入生歓迎会で部活動の様子をビデオで発表することなどを予定しているという。
気持ちを伝える道具としての動画作品の有効性は、 「三年生を送る会」における3年生の感激の表情を見れば明らかだ。今後の情報教育における動画活用に、期待が高まる。
昭和22年開校。数学指導における小中連携、習熟度別学習、地域の人に教育に参加してもらう地域人講話やT.T指導、百人一首カルタ大会など、特色ある教育活動を行っている。修学旅行に向かう新幹線を学校の屋上から見送る“修学旅行屋上送迎”は、新聞に取り上げられたこともあるという名物行事。生徒数306名。