導入事例
数十年分のナレッジを次世代へ
ナレッジ共有文化の変革で品質管理を強化
導入事例の概要
総合エンジニアリング事業を展開する日揮グループの海外事業を担う日揮グローバルでは、電気計装システム部の計装グループが長年運用してきたトラブル事例データベースの移行先を模索していた。ノーコードで構築しやすく、サポートも充実しているJUST.DBを選定。約80名が活用する基盤として、ナレッジの活用促進と品質向上を実現するとともに、気軽な情報発信を可能にしたことでフラッシュレポート数の増加という成果を上げている。
導入前の背景
従来ツールの廃止を受け数十年分のナレッジの移行を検討
設計・調達・建設フェーズにおけるトラブル事例を管理してきたツールが、会社の方針で使用停止に。後継として全社導入されたツールは従来の機能を完全に再現することが難しく、サポート体制も整っていなかったため、別のソリューションを探すことになった。
採用の理由
ノーコードの構築しやすさと手厚いサポート体制が決め手に
Web検索でJUST.DBを知り、完全ノーコードで構築できること、サポートサービスが手厚いことが大きな決め手に。承認機能やデータフィールドごとのアクセス権設定など、求めていた機能を簡単に実現できることも評価。さらに、構築後もWebミーティングで迅速に対応してもらえるサポート体制の充実が選定の後押しとなった。
導入後の成果
情報共有が活発化しリリース後1年で新規事例約30件
1年をかけてデータ移植を完了。正式リリースに至った。リリース後1年間でフラッシュレポートが約30件登録され、従来と比べ情報共有が大幅に活発化。横浜本社の計装グループ約80名に加え、世界各地の設計拠点や建設現場の駐在社員も必要に応じてアクセスできる環境が整った。
長年積み上げてきたナレッジを次の世代へ確実につなぐ
日揮グローバル株式会社は、日揮グループの海外事業を担う総合エンジニアリング会社だ。LNGを中心としたエネルギー分野だけでなく産業・都市インフラへの事業拡大に注力するとともに、インドを中心とした海外設計拠点との連携強化を進めている。
同社エンジニアリング本部 電気計装システム部の計装グループでは、設計・調達・建設の各フェーズで発生するトラブル事例をデータベースで管理し、過去の知見を次のプロジェクトに活かす取り組みを長年続けてきた。1つのプロジェクトは5年程度に及ぶことも多く、その過程で蓄積される成功・失敗事例は貴重な財産だ。当時部長であった仙石晃氏は「80人が何十年にもわたって築き上げてきたナレッジは非常に重要です。過去の事例を参照して同じ失敗を繰り返さないようにすることが、品質管理の根幹になっています」と語る。
そのナレッジ基盤を支えてきたツールが、会社の方針により使用停止となった。後継のツールも、既存機能の完全な再現が難しく、サポート体制も整っていなかったため、別のソリューションを探すことになった。
ノーコードと手厚いサポートで担当者1人でも構築できる
新たなデータベースを探すなかでJUST.DBと出会ったのは、キャリアデベロップメントマネージャーの小谷野寛之氏だ。「JUST.DBなら完全ノーコードで構築でき、初期構築を支援する充実したサポートメニューも魅力的でした」と話す。
さらに、承認機能とデータフィールドごとのアクセス権設定が、以前のツールでは実現できていなかった品質管理上の要件を満たした。仙石氏は「承認した担当者の記録がきちんと残ることは、品質管理のうえで非常に重要であり、それがJUST.DBなら簡単に実現できました」と評価する。
構築にあたって小谷野氏が心がけたのは、以前のツールと同じような見え方・操作感を維持することだった。ポップアップ画面の配列をできる限り踏襲し、使い方動画も用意することで、ユーザーが戸惑わない移行を実現した。
気軽に発信できる仕組みがナレッジ共有の文化を変えた
2023年8月に利用を開始し、元データの移植に1年を要したのち正式リリースを迎えた。現在は電気計装システム部の計装グループ約80名が利用するほか、世界各地の設計拠点や海外建設現場の駐在社員もネット環境があればアクセスできる。さらに海外グループ会社に対しても、データベースごとに必要な権限を付与することで、グループ全体でのナレッジ共有を可能にしている。建設現場でトラブルが発生した際に過去の類似事例をその場で検索し、対応策を確認できることは、品質管理の面で大きな意味を持つ。
各プロジェクトのアクション管理や日々の情報共有用掲示板でも活用が広がっている。プロジェクトコーディネーションマネージャーの小澤伸一氏は「以前、同様のDBを構築した際は、情報システム部門に要件を伝えて仕様定義書を書くなど非常に手間がかかりました。JUST.DBなら現場の担当者1人でやりたいことをすぐに実現できるため、スピード感がまったく違いますね」と話す。
定量面でも成果が表れた。気軽に情報を発信できるモジュールを新たに構築したことで、リリース後1年間にフラッシュレポートが約30件登録された。仙石氏は「発信のためのハードルが高かった従来システムから、発信ボタンを押すだけで全員に周知できる仕組みに変わったことで、情報共有が格段に活発になりました」と手応えを語る。
他部門からの問い合わせが相次ぐナレッジ活用の輪を社内へ
現在、他部門から同様のデータベース展開への問い合わせが相次いでおり、複数部門の責任者が集まる会合での発表も予定されている。仙石氏は「若い社員がやりたいことをすぐに形にできる環境は、モチベーション向上にもつながります。JUST.DBをきっかけに、ナレッジを積極的に活用する文化が組織全体に広がっていくことを期待しています」と展望を語った。
日揮グローバル株式会社
電気計装システム部
部長(取材当時)
仙石 晃 氏
日揮グローバル株式会社
エンジニアリング本部 電気計装システム部
キャリアデベロップメントマネージャー
小谷野 寛之 氏
日揮グローバル株式会社
エンジニアリング本部 電気計装システム部
プロジェクトコーディネーションマネージャー
小澤 伸一 氏