導入事例

JUST.DBを導入された JCOM株式会社 様

散在していた運用情報を効率的に一元管理
JUST.DBで進めるJ:COMのセキュリティ統制強化

JCOM株式会社 様

導入事例の概要

日本最大級のケーブルテレビ事業者として通信・メディア・生活サービスをワンストップで提供するJ:COMでは、多様なシステムのIT資産情報が運用部署ごとに散在しており、セキュリティ対応の迅速さが課題となっていた。統一フォーマットでのExcel管理も試みたが、入力のばらつきやフォーマット改変などにより集計負荷が大きかった。そこで同社はノーコードで柔軟にシステム構築・改修できるJUST.DBを採用。セキュリティ統制に必要な情報の効率的で正確な一元管理とリアルタイム集計、承認履歴の保持を実現している。

導入前の背景

情報もシステムも部門ごとに乱立。万一のトラブル対応に懸念

各システムの運用・保守部署や担当者ごとに必要情報を個別管理していたため、万が一セキュリティインシデントが発生した際には、全社横断でヒアリングが必要となり、要因把握や影響確認に時間を要する状況だった。Excelでの全社統一管理も、入力項目のバラツキや未回答が多く、集計に手間がかかっていた。

採用の理由

ノーコードで変更が容易。高い統制力が期待できる

セキュリティ統制やIT資産情報の一元管理を検討する中で、短期間で構築でき、運用部門でも改修しやすい点を評価してJUST.DBを選定。要件変更や項目追加、レイアウト変更に柔軟に対応できることに加え、リアルタイム集計や承認履歴管理、関連データとの連携性も重視した。

導入後の成果

リアルタイムな集計が実現し情報の精度もアップ

2024年11月にテスト利用を開始し、2025年4月に本運用開始。J:COMグループ全体(約18,000人)のうち、2026年1月時点で650名が利用している。Excel手作業集計と比べて集計作業時間は約70%短縮され、選択式入力などにより未回答・入力ミスは全項目で約90%以上減少した。

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多様なシステム情報が散在し“聞いて回る”運用が限界に

日本最大級のケーブルテレビ事業者として「J:COM」ブランドを展開し、通信・メディア・生活サービスをワンストップで提供するJ:COMは、地域に根差した“身近なDX”を推進している。

社内には放送設備やISP向けのシステム、各家庭の端末を制御するためのシステム、業務システムなどが多数ある。これらの運用情報は担当部署が個別に管理しており、セキュリティ対応の局面では全社横断のヒアリングが必要になっていた。

情報セキュリティ本部 サイバーセキュリティ推進部 マネージャーの村上正徳氏は「もしもインシデントが起きた際には、要因や使用状況を全社へ聞かないと把握できませんでした。また、最低限の情報は参照できても、対応に必要な詳細はベンダーへの確認が必要なこともありました」と振り返る。

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全社統一のExcelでも残った入力のバラツキと集計負荷

同社は早急に対応するため、管理に必要項目をExcelのヒアリングシートに記入回答させる運用も試した。しかし、ファイルが部署ごとに多数存在し、いざ調べようとしても集計に時間と手間がかかっていた。また、選択肢が多岐にわたるため回答がそろわない、形式が統一されず集計しづらい、といった課題も顕在化した。村上氏は「集計できる形に整える作業の負荷が大きく、1週間かかることもありました」と語る。

課題はフォーマットの不統一だけではない。報告レイヤーに応じた集計が難しい、データ棚卸の承認履歴を残せない、IT資産情報や脆弱性情報など他の関連情報と連携できないといった、統制上の課題が依然として解消されずに残ったのだ。

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柔軟な項目追加と即時集計を両立し
統制要件を満たすデータ基盤へ

こうした限界に直面し、同社はクラウドベースで柔軟に対応できるノーコード開発でのシステム化を検討した。比較検討では、要件変更や項目追加が発生した際に迅速に改修できること、入力項目を統一し選択式回答でデータ精度を担保できること、リアルタイム集計と承認履歴管理が実現できることなどを重視した。

情報セキュリティ本部 サイバーセキュリティ推進部の玉乃井崇史氏は、選定時の観点としてこう話す。「機密性の高い情報を扱うので、どこまでセキュリティを担保できるかを担当者へ入念に確認しました。その結果、項目追加やレイアウト変更を含む改修性と、統制要件に合わせた設計自由度を高く評価し、JUST.DBの採用に至ったのです」

導入・構築では、閲覧・編集範囲の設計や誤削除防止のパネル設定に留意しつつ、集計パネルやパネル間連携で不備を可視化する工夫を施した。

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脆弱性診断システムと連携
現場が状況を即時に把握可能に

現在JUST.DBはセキュリティ統制のための一元的な情報管理に加え、報告レイヤーに応じたリアルタイム集計、承認履歴の記録、要件変更への即応などで効果を発揮している。「特に、脆弱性診断システムの結果と連携し、各システム担当者が脆弱性の状況をクリックして確認できるようになった点は大きいですね。事務所側でも危険状況をすぐに把握でき、必要に応じて脆弱性情報をJUST.DBにダウンロードして確認する運用につながっています」(玉乃井氏)

また、情報セキュリティ本部 サイバーセキュリティ推進部の坂田真悠氏は、以前はセキュリティ監視側として利用していた立場から次のように語る。「怪しいIPアドレスがあったときも、検索して状況をすぐ把握できるため、対応のスピード感が大幅に向上しました。2025年10月からは構築側としても参画しており、ほぼプログラミング未経験の私でもJUST.DBなら感覚的に構築でき、非常にとっつきやすいのが印象的でした」

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AI活用の問い合わせ基盤へ用途を広げ
全社員が使える形を目指す

JUST.DBの導入により、集計作業にかかる時間はExcelでの手作業集計に比べて約70%短縮した。また、項目の選択式化により各部門での入力精度が向上。未回答や入力ミスが全項目で約90%以上減少しデータ品質が大幅に改善した。

こうした成果を受けて同社は現在、JUST.DBによる社内問い合わせフォームの構築も計画している。玉乃井氏は「社内でもJUST.DB利用に慣れてきたので、セキュリティの問い合わせを多様にできるように用途拡大を検討しています」と述べる。セキュリティ規定や対応に関する問い合わせと回答のデータを蓄積し、定期的に吐き出してAIで回答できるようにする構想もあるという。全社員が必要なときに最新情報へ到達できる状態を整え、統制と運用の両面から基盤を育てていく構えだ。

田中 竜 氏

JCOM株式会社
情報セキュリティ本部
サイバーセキュリティ推進部 マネージャー

村上 正徳 氏

金 眞明 氏

JCOM株式会社
情報セキュリティ本部
サイバーセキュリティ推進部

玉乃井 崇史 氏

金 眞明 氏

JCOM株式会社
情報セキュリティ本部
サイバーセキュリティ推進部

坂田 真悠 氏