デジカメワンポイントテクニック
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第14回
黄金分割の構図を意識してみよう!
  時間の流れ中の一瞬を切り取る絵にも似た写真だからこそ、より美しく、より気持ちよく、自分の感動がより伝わるように撮りたいもの。
そこで、誰もが直面するのが「構図」の問題です。

黄金比という言葉があります。耳にしたことはある方も多いでしょう。
一本の線あるいは面や形を2つに分けるとき、多くの人が美しいと感じる「ある比率」があり、これが黄金比であるといわれています。
本来、黄金比には数学的な検証があるのですが、本題に関係がないのでここでは省きます。興味がある人は調べてみましょう。

 
Onepoint ! ポイントは2:3の画面分割
 
黄金比は約1:1.6とされ、この法則に則った現象や造形物は、自然界や歴史的美術品などにも多く見ることができます。
写真を撮る際にも、この黄金分割を構図に適用するとまとまりがいいといわれています。

ふぅ、やっと本題にたどり着きました…。
さて、この黄金比で線や面を分割することを黄金分割といいます。
黄金分割の数値は、先述のように約1:1.6となりますが、これでは感覚的にわかりにくいので、より単純に2:3と考えることにします。
では、実際にその効果を見てみましょう。
今回は、わかりやすさを考えて、写真に分割線を引いています 。

黄金分割の構図を利用して撮影した風景
 黄金分割の構図を利用して撮影した風景
上下左右それぞれ、画面に対しておよそ3分の2に相当する地点またはライン上に、アイキャッチとなる構成物が配置される構図となっていることがおわかりいただけると思います。
椰子の木の幹、そして葉、砂浜のライン、ハンモック、パラソルしかり。

この写真では、空の領域を広くを確保しつつ、陰影を作る物体を黄金分割のラインに入れ込むことで、画面全体を引き締めています。

 
黄金分割の構図を利用して撮影した夜景
 黄金分割の構図を利用して撮影した夜景
暗い部分が多くなりがちな夜景では、黄金分割のライン上に何を配置するか悩むところですね。
そこで、この写真では、明るく写っている建物と道路の交点が来るように、全体の構図を決めています。

ほかにも、ひときわ明るく見える看板やスポットライトをアイキャッチとして構成する手もあります。

 
黄金分割の構図を利用して撮影したスナップ
 黄金分割の構図を利用して撮影したスナップ
人物が被写体の場合でも、黄金分割を活かした構図は有効です。
写真のように立ち姿の場合は、黄金分割ラインに沿って配置しやすいという利点があります。
寄って撮影するのであれば、顔の目や鼻といった「視線が行きやすい部分」を配置してみましょう。

なお、ここでは個人情報保護のために、あえて顔の写っていない写真とさせていただきました。

 
黄金分割の構図で撮影したマクロ写真
 黄金分割の構図で撮影したマクロ写真
アイキャッチが探しにくい、花の集合のような写真でも、色の濃淡や花の隙間をよく見れば、構図にアクセントをつけることはできます。
こういう写真は漫然とした感じがいいんだ、といえばそれまでですが(笑)。

ちなみに、カメラの機種によっては、これらの写真のような格子線をファインダーに表示できるものもあります。
この機能があると飛躍的に構図が決めやすくなるので、積極的に使ってみてください。。

 
  被写体を画面の中心に配置した構図は「日の丸構図」などと呼ばれ、工夫のないつまらない構図と卑下されることが多いようです。
しかし実際には、被写体や環境、写真を通じて訴えたい内容などに応じて理想的な構図は変わってきます。
ですから、一概に日の丸構図が悪いとはいえません。
ただ、黄金分割を利用することで画面をまとめやすくなるのは事実ですので、撮影時、構図に困ったときには実践してみる価値はあるでしょう。
 
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