数値計算[フィールド一覧]
フィールドの値や指定した数値を、計算・集計する領域です。
四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)と、簡単な集計(合計・最大・最小・平均)ができます。
計算方法の種類を選択し、計算に使用するフィールドを設定したり、定数を入力したりします。
手入力による計算式の指定もできます。
単位・桁区切りの表示や、小数点以下の処理なども設定できます。
明細内のフィールドだけを集計対象にする場合、集計する明細行の条件を指定することができます。
レコードが存在するデータベースで、このフィールドを追加・編集すると、一括追加・編集の対象になります。
※編集の結果、一括追加・編集の対象になるのは、次の設定を変更した場合だけです。
- 計算方法
- 小数点以下の桁数
- 端数の処理
- 明細の集計条件
- データベース編集画面(一覧/フォーム)
- データベース閲覧画面(レコード一覧)
- データベース閲覧画面(ビューアー)
表示・設定項目
- フィールドの種類
- フィールドの種類と、種類を示すアイコンを表示します。
- フィールド名
- データベースの項目名となる名前を、全角・半角を問わず100文字以内で設定します。
- 計算方法
- 数値の計算方法を、[+]~[自由計算]の中からクリックして選択します。
選択した計算方法に応じて、計算式を設定する領域の内容が変化します。- 計算の対象となるフィールドは、[既存のフィールド]シートで、[数値計算]フィールドよりも上にある[数値]フィールド、[入力値の種類]が[数値]である[ドロップダウンリスト]、または[数値計算]フィールドです。そのため、フィールドの並べ替えでは、計算の対象となるフィールドを[数値計算]フィールドより下に配置することはできません。
- [明細]内に配置されている[数値]フィールド、[入力値の種類]が[数値]である[ドロップダウンリスト]、または[数値計算]フィールドは、明細の外にある[数値計算]フィールドの集計対象にはなりますが、四則演算対象にはなりません。
- [+][-][×][÷]を選択した場合
- ○○を計算するフィールド
- 四則演算するフィールドを、一覧からそれぞれ選択します。
定数を設定したいときは、設定欄をクリックして、直接入力します。※計算方法は、[+][-][×][÷]の種類内であれば、あとで変更できます。フィールドや定数も変更することができます。
- [合計][最大][最小][平均]を選択した場合
- ○○を計算するフィールド
- 集計の対象にするフィールドを一覧に追加します。
一覧に設定したフィールドの数値が、選択した計算方法で集計されます。 - (選択可能なフィールド)
- 集計の対象として設定できるフィールドの一覧を表示します。
/
- [○○を計算するフィールド]と[(選択可能なフィールド)]との間で、フィールドを移動します。
集計の対象にするフィールドを[(選択可能なフィールド)]で選択してをクリックします。
集計の対象から外す場合は、[○○を計算するフィールド]でフィールドを選択し、をクリックします。
※計算方法は、[合計][最大][最小][平均]の種類内であれば、あとで変更できます。定数も変更することができます。ただし、計算対象のフィールドは、変更することはできません。
- [自由計算]を選択した場合
計算式を入力できる入力欄が表示されます。
計算式にはフィールド・定数と、計算記号が入力できます。
計算式に指定できる文字数は1000文字までです。
※計算式の内容は、あとから変更できます。
※半角スペースは無視されるので、半角スペースを使って計算式を見やすくすることができます。
- 計算式のフィールドを指定する方法
- [フィールドの挿入]をクリックして表示される[自由計算のキーワード]ダイアログボックスには、計算式で利用できるフィールドが一覧に表示されています。フィールド名をダブルクリックすると、計算式入力欄のカーソル位置にフィールド名が挿入されます。
${ } で囲まれたものがフィールドとして判定されます。
フィールド書式: ${フィールド名(フィールド識別番号)}
※
[計算式のクリア]をクリックすると、計算式がクリアされます。
※自由計算が対象にできるフィールドは、「数値」「数値計算」「(値が数値の)ドロップダウン」「時間量」「(計算結果が時間量の)日時計算」です。
※時間量を扱う場合、表示書式の最小単位で数値化されます。
[例]1時間1分 → 61
- 数値計算で利用するフィールドは、自分のフィールドをより先に存在する必要があります。フィールドの順番は、[データーベース編集]画面左上の[既存のフィールド]シートを選択し、[既存のフィールド]の右端に表示された
マークをクリックし、表示されたメニューから[並べ替え]を選択すると並べ替えることができます。
- 計算での「小数点桁数」について*1
フィールドに指定した「小数点桁数」はフィールドの結果の値に適応されます。計算内の各計算処理では、計算で利用されるフィールドはそのフィールドに設定された小数点桁数、数値リテラルの場合はその表記("10"は小数点0桁、"10.0"は小数点1桁)に従って計算されます。演算結果の桁数は、「+」「-」「*」は桁数が多い方、「/」は左項の桁となります。
- 計算での「端数の処理」について*1
フィールドに指定した「端数の処理」はフィールドの結果の値に適応されます。また、計算中の割り算にも適応されます。
*1計算処理中に明示的に「小数点桁数」「端数の処理」を行う場合、別フィールドで計算、小数点桁数、端数処理を行った値を計算式で参照してください。
- 数値計算で利用するフィールドは、自分のフィールドをより先に存在する必要があります。フィールドの順番は、[データーベース編集]画面左上の[既存のフィールド]シートを選択し、[既存のフィールド]の右端に表示された
- 利用できる定数
- "100" "1.08" などの整数、実数が指定できます。"-1" のような負の値も指定できます。
- 計算式の例:
- ( ${商品A価格(1674)} + ${商品B価格(1675)} ) * 1.08
- 計算式の検証
- [構文チェック]をクリックすると、入力した計算式が正しいか検証できます。
※「計算式の書式が不正」となっている場合、以下を確認してください。
- 使用できない文字が入力されている
- 必要な文字が削除されている
(フィールド書式の "$" "{" "(" ")" "}" が削除されている)
- 括弧が対になっていない
( "(" だけ指定され、")"がないなど )
- 詳細設定
- フィールドの詳細設定画面を表示します。もう一度クリックすると、詳細設定画面が閉じます。
※初期設定の内容でよい場合は、設定を省略できます。
- 入力値の詳細
- 単位
- 単位として表示する文字列を、一覧から選択します。または、設定欄をクリックして、表示する文字列を直接入力します。
- 位置
- 単位を表示する位置を、数値の前にするか後にするかを選択します。
※[単位]を設定した場合に、項目を設定できます。
- %で表示する
- 単位に%を使用します。値を表示するときに数値の後ろに%が付くだけでなく、別の数値と計算するときの結果は、表示された値の1/100となります。
[例] 2,500 × 10% → 250※オン(
)にすると、小数点以下の桁数の最大値は4となります。
また、[単位]と[位置]は設定できません。
※[単位]に「%」を入力しても、値を1/100にして計算することはありません。
- 小数点以下の桁数/小数点桁数まで0補完する
- 数値に小数点が含まれる場合に、表示する小数点以下の桁数を選択します。0~6桁から選択できます。
[小数点桁数まで0補完する]をオン()にすると、指定された小数点以下の桁数まで0で埋めて表示します。
[例]小数点以下の桁数を4桁に指定し、[小数点桁数まで0補完する]をオンにした場合
0.95 → 0.9500
※設定はあとで変更できます。変更すると、既存の値は再計算され、小数点以下の桁数の表示も、変更後の内容になります。
- 端数の処理
- 計算結果の数値が[小数点以下の桁数]で設定した桁数より大きかった場合の、端数の処理方法を一覧から選択します。
[切り上げ]・[切り捨て]・[四捨五入]から選択できます。※設定はあとで変更できます。変更すると、既存の値は再計算され、小数点以下の桁数の表示も、変更後の内容になります。
- 桁区切り(,)を表示する
- 数値の桁区切りを表示するかしないかを選択します。オン(
)にすると、計算結果の数値に桁区切りが表示されます。
- 明細の集計条件
- 明細内のフィールドだけを集計対象にする場合、集計する明細行の条件を指定します。
なし:条件を指定しません。(全ての明細行が集計されます。)
あり:条件を指定します。[設定]ボタンで設定した条件に合致する明細行だけが集計されます。
- 明細内のフィールドだけを集計対象にする場合、集計する明細行の条件を指定します。
- その他
- 入力のヒント
- 入力の手がかりにする説明を、全角・半角を問わず500文字以内で設定することができます。
レコードのデータを編集するときに、フィールドにポインターを合わせると、設定した説明が表示されます。
- ソート対象にする
- データベース閲覧画面でソートするときに、並べ替えの対象にするかしないかを選択します。オン(
)にすると、ソートの対象になります。
- 検索対象にする
- データベース閲覧画面で検索するときに、絞込検索の対象にするかしないかを選択します。オン(
)にすると、検索の対象になります。
- 入力値の詳細