ある日突然やってくる、HDD(ハードディスクドライブ)の寿命。そのとき、大切な仕事のデータをはじめ、思い出が詰まった写真や動画、音楽、メールのデータを失わずに済むためのポイントは?
そんな「後悔しないHDD管理のヒント」を毎月お届けします。

第7回 夏を乗り切るための「ハードディスク対策」

夏は、PCやハードディスクのトラブルがもっとも多い季節。高温、雷、それに伴う停電。これらに、今年は電力不足の影響から節電や計画停電の可能性まで加わって、機器の扱いも“いつもと同じ”とはいかないようです。

手軽にできる対策あれこれ

PCの中を掃除する<熱対策><節電>

CPUの冷却フィンやファンにホコリやごみが詰まると、消費電力が増加する一方、発熱や電気ショートにより、ハードディスクが壊れる可能性も高まります。また、余計な排熱も増えることから、室温も上がります。PCの中は、ホコリを掃除機で吸ったり、精密機器用スプレーで吹き飛ばすなどして、定期的に掃除しておきましょう。

なお、その場合は必ず電源ケーブルをコンセントから抜き、十分な時間をおいてから作業します。また、機器や回路を静電気から守るために、作業はほかの金属(スチール製の机や本棚など)に触れてから。

通気口を塞がない<熱対策>

ほとんどのPC機器は、ケース内部を冷却するためのエアフロー(空気の流れ)を考えて設計されています。したがって、通気口を塞ぐように設置してしまうとエアフローが阻害され、ケース内の温度が上昇してしまいます。PCや外付けハードディスクは通気口を塞がないように設置しましょう。

排熱口が底面にあるノートPCでは、底面にゴム板などを貼り付けてかさ上げし、底面と床面の間に空間を作ってあげるだけで想像以上の冷却効果があります。

節電プログラムの導入<節電>

PC機器の設定を変更して節電をする「節電プログラム」をインストールするのも有効。Microsoftのサイトでも、約30%の効果があるとされる節電プログラムが配布されています。

ただし、これらはPC機器動作に関する設定を変更するので、PCの性能が低下する可能性があります。 プログラムの説明を良く読んで導入を判断してください。

※上の画面は、Windows 7 にインストールした場合です。詳しくはMicrosoftのサイトをご覧ください。また、これらの節電プログラムについて、ジャストシステムはサポートを行っておりません。

計画停電や雷の対策も忘れずに!

みんなが節電を心がけても、酷暑によりエアコンの稼働台数が増えるなどした場合、やむをえず計画停電が実施される可能性もないとはいえません。また、夏は雷も要注意。停電によるPC使用中の急激な電源オフは、作業中のデータを失うだけでなく機器にもダメージを与えるので、できる限り避けたいものです。

停電対策としておすすめなのは、やはりノートPCを使うこと。ノートPCはバッテリーで駆動しているので、急な停電を心配する必要がなく安心して使うことができます。

PCの雷・計画停電対策<雷><停電><過電流>

どうしてもデスクトップPCを使わなければならない場合、停電前はあらかじめPCをシャットダウン。雷鳴が聞こえたら、電源プラグをコンセントから抜いておくのが確実です。さらに、LANケーブルも抜いておきましょう。テレビ機能付きのPCは、アンテナ線も外します。

これは、落雷はもちろん、雷により発生したサージ(瞬間的に流れる過電流)もまた、機器を壊す可能性があるため。数Km先の雷雲でも、電線を伝って雷害を与えることもあります。「全部のケーブルをいちいち抜いていられない」という方は、雷ガードサージ対策済みのコンセントなどもおすすめです。

計画停電や雷の対策も忘れずに!

これまで数々の夏対策をご紹介しましたが、それらの目的の行き着くところは、「大切なデータを守る」こと。最悪、停電や雷でPCが壊れてしまっても、機械的な環境は買い替えることで元に戻ります。しかし、失われたデータは二度と戻ってきません。

では、最後に「データの安全性をもっとも確保できる、究極の夏対策」をお教えしましょう。それは、“ハードディスクのバックアップを必ず取っておく”こと。 外付けハードディスクに定期的にバックアップを取り、次回のバックアップ時まで取り外しておけば、さらに安心です。

「万が一の場合でもデータは安全」と思えることで、心理的余裕も生まれます。温度上昇や停電を常に心配しながらPCを使わずに済むだけでも、その効果は絶大といえるでしょう。

「Paragon Hard Disk Manager Suite 11」は、豊富なバックアップ機能に加え、PC使用中でのパーティション設定変更、データの完全抹消まで、ライフサイクルに基づいたHDDマネジメントのすべてをこれ一本でサポート。PCを快適に、長く、低コストで使い続けるために必携のソフトウェアです。