情報処理技術遺産とは・・・
我が国のコンピュータ技術発達史上の重要な研究開発成果や国民生活、経済、社会、文化などに顕著な影響を与えたコンピュータ技術や製品など、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ情報処理技術遺産の保存と活用をはかるため、情報処理学会が制定したものです。現在、30以上の技術や製品が認定されています。
初代「一太郎」は、日本語に適した機能が豊富で価格も手頃なパソコン用日本語ワープロソフトとして一世を風靡し、我が国のパソコン文化の基盤を作った貴重な製品であることが認められ、ソフトウェアで初めて情報処理技術遺産に認定されました。
初代「一太郎」について
「一太郎」は、1985年8月に発売した日本語ワープロソフトです。入力した文字をスペースキーで変換する操作手法や、コマンド実行時にエスケープキーを押しコマンドをキーボードから操作できるエスケープメニューなど、日本人が文章を書くためのツールを考え抜いた使いやすい操作性を実現しました。また、ワープロの基本である日本語変換システム「ATOK4」は、複合連文節変換方式を採用し、日本語変換精度に優れていました。
「一太郎」は、急速に支持を集め、日本語ワープロソフトの代名詞的存在となりました。パーソナルコンピュータ普及期にその利用を推進し、ビジネス現場でのワープロソフトによる文書作成を身近にしました
「情報処理技術遺産」認定式の様子
2010年3月9日、東京大学で「情報処理技術者遺産」認定式が開催されました。当社からは、初代「一太郎」の開発を担当した、現・代表取締役社長の福良伴昭が認定状と盾をいただきました。
なお、一太郎2010・JUST Suite 2010スペシャルコンテンツ内でも、初代「一太郎」に関するコンテンツを公開しております。
詳しくはこちらをご覧ください。