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2001.12.7 @パシフィコ横浜 3階 302会議室

登場人物プロフィール:
S 一太郎Ark広報担当。今回のイベントのレポーター。
T Just Arks開発担当。今回のセッションでJust Arksを発表。

久しぶりにイベントレポートをお届けします。
今回は、2001年12月7日に開催されたInternetWeek2001「BSD/Linux Day」です。
ソフトウェア開発者や企業でUNIXやLinuxを導入担当をしている方々、 約250名参加しました。

午前中から、BSDやLinux、その上で動作するMail User Agent、メール配信システムなどについて活発な議論が行われ、 いよいよもっとも期待されていたセッション「Office Suite」が始まりました。奈良先端科学技術大学院大学の砂原秀樹さんが司会となり、各代表者によるプレゼンテーション&技術セッションが開催されました。

 それぞれが充実、Office Suite

まずはじめに今回の出席者より、OpenOffice、K Office、Just Arksについての10分間プレゼンテーションが行われました。
トップバッターは、サンマイクロシステムズの樋口氏。 β版配布中のStarSuiteの概要とそのオープンソースをによって構築されたOpenOfficeの特長について解説されました。

引き続き、Just Arksについて開発担当のTよりプレゼンテーションを行いました。 Just Arksの5つの開発コンセプトである「マルチプラットフォーム」「マルチリンガル」「プラグインによる機能拡張」「モジュールサイズはコンパクト」「標準ファイル形式はXHTML」を説明、Just Arksを試したり、使っている参加者も多く(樋口氏を含め)納得された表情で聞き入っていました。

10分間ということで、デモはできませんでしたが、画面ショットをスクリーンに映したところ、「ほぉー」という声が上がりました。見たことの無かった方からは、思った以上にきれいなデザインだったようで、「すっきりしたユーザーインターフェイスだ」との感想もありました。


さて、竹洞氏が最後にK Officeについて説明されました。
KDE Projectには日本人開発者を含め、数多くのプログラマーが参加しており、KDEのキラーアプリとしてK Officeが開発されたこと、オープンソースで開発に自由に参加できることなどを、解説されていました。

3者共通していたことは、"Office Suiteが実用の段階にまで来ている"ことを強調されていました。

 白熱!自由討論 BSD/LinuxでのOffice Suiteの課題はこれだ

プレゼンテーションが終了しないうちに会場内に設置されたマイクに数名が並び、司会よりの指名を待っています。これぞ技術セッション、といった光景です。

まず、最初の質問は、”Linux上でのOffice Suiteの印刷”についてでした。
Linuxでは、Windowsと比較すると多少劣る面があります。これについては、アウトラインフォントの問題もあり、すぐには解決しないが、国際的にも改善が進んでいるとの報告があり、今後に期待するということになりました。

次に、WindowsのOffice Suiteからの移行で”ユーザーを説得する材料は何か”という質問がありました。 竹洞氏は、「自分で改造できること」という回答をして、拍手をあびていました。Tからは、Just Arksはマルチプラットホームなので、Windowsとまったく同じ 操作性で利用することができることを強調しました。
実は、これは大事なキーポイントで、企業内のOSを固定して管理するのか、それとも、優れた使いやすいソフトウェアの導入をの選択権を利用者本人に与え、自由度のある管理するかということです。この意見に、OSが違えばその上のソフトウェアの操作性が違うのは当然と思いこんでいる参加者もいて、「なるほど!」としきりにうなずいていました。 さらに、樋口氏より、サーバからクライアントまで全部一社で統一する必要性に疑問を感じるとの発言もありました。

数名の質問者より、一太郎が導入されている企業や官公庁が多く、またMS Officeもあるので、LinuxのOffice Suiteには、データの互換性をもっと高めてほしいと の要望がありました。Tから、ぜひ今後も努力していきたいと回答をしました。
WindowsのOffice Suite以外の導入を前向きに検討していることが、この質問から読みとれます。いずれも大企業・官公庁の方からの要望でした。

最後に司会の砂原氏より、ファイルフォーマットをオープンにできないデータはメールに添付するべきでないとの意見を述べられました。 これは重要な意見で、メール交換の際もそうですが、長期のデータ保存やWebへのデータ公開時にも、今後のソフトウェアの導入の際に考えなくてはなら ないこと、もしかすると最重要課題かもしれません。
なお、今回の3製品はXMLやXHTMLなど共通フォーマットを用いています。
ツールは揃ってきた、これからはデータだ」とのまとめの言葉を最後にセッションが終了しました。

 まとめ 〜Just Arksのコンセプトは正しかった〜

このイベントに参加して、Just Arksのコンセプトが正しかったことを確認することができたようで、大変嬉しい気持ちになりました。 Just Arksがそうだったように、こういうジャストシステムの外からいただいたご意見を十分検討して、これからもユーザのみなさまに使っていただける製品を開発 していきたいと思います。


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