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前回のアンケート「2010年度、学校に欲しいものを教えてください!」の集計結果を発表いたします。
自由回答だったからか回答数が少なかったのですが、学校の内情が垣間見られる興味深い回答が多くありましたので、以下にご紹介いたします。
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!


○テーマ
2010年度、学校に欲しいものを教えてください!

とにかく一番多かったのは、先生たちの「時間」「ゆとり」「余裕」といった回答でした。平日は朝から晩まで、休日もままならない先生の声が多く寄せられました。

  • 先生達の「気持ちの余裕」
    時間がない、忙しいという声をよく聞きますが、それほど気持ちに余裕がないのが現状の学校です。それでは生徒と向き合うこともできません。先生も生徒も、気持ちの余裕が持てる学校がいいですね。
    (中学校勤務/40代/長崎県他同様多数)

  • 「自分の子どもとふれあう時間」
    平日は深夜まで残業、休日は部活の指導。自分の子どもとの時間が全く取れない。
    (中学校勤務/40代/熊本県他)

  • 学校の教員にとっての「ゆとり」
    かつて高学歴になることが社会での成功を表す時代があった。教師はその身近な例であり、それを実現する為の「学校」には夢と魅力があった。所が皮肉なことに、高学歴社会となったが故に、学歴社会が崩壊した。「学校」はかつてのような夢と魅力を失ってしまった。そのため外にあっては、学校を取り巻く状況が大きく変化し、内にあっては、学校内の秩序が崩壊した。学校は今までにない状況に直面し、その対応策を見いだせない状況にある。今後しばらくの間この状況が続くと思われる今こそ、今後の学校のあり方を考えられる様な『ゆとり』が現場の教員にとって必要だと思うから。
    (高等学校勤務/50代/男性/宮城県他)

また「休憩時間も取れない」といった回答は、全国から寄せられました。
何とかならないものなのでしょうか…。

  • 「休憩時間の確保」
    一応45分の休憩時間が設定されているが、仕事量が多いのでとれた試しは今まで一度もない。
    (小学校勤務/40代/女性/東京都他)

次に多かった回答は、学校の「備品」に関するものでした。各自治体の様子や整備状況を考えさせられる内容が目立ちました。

  • 「理科教材備品」。特に新しく教育課程に入ってきた内容のもの。
    以前はきちんと13学級以上の学級は、毎年24万円程度の算数数学・理科振興費があった。でも合併後、一般財源化されたので、一般財源を優先し、その残りを教材費に回すというような本末転倒な状況になっている。本来なら教材費であまった分を一般財源として使うべきである。新しく教育課程に入ってきた教材に全て使うということであったが、いつの間にか別のものに使われている。
     (小学校勤務/40代/男性/茨城県他)

  • 「B-RAYレコーダー」「BーRAYのポータブルプレーヤー」
    視聴覚の設備が十分ではなく、教室に機材を運んで、授業をおこなうことが多いから。コンパクトなものがよい。
     (中学校勤務/40代/男性/山口県他)

  • 「パソコン」
    生徒用パソコンのOSが古すぎる。
     (高等学校勤務/40代/男性/東京都他)

以下のようなちょっとユニークな回答も寄せられました。少子化で空き教室の利用方法がマスコミなどでも取り上げられている中で、こうした学校もあるんですね。また、グラウンドは、早急に改善されますように…。

  • 「習熟度別学習をするための教室」
    土地の割に生徒数がとても多い学校で(各学年6クラス程度)、全校集会をするとグランドに人がいっぱいになってしまうほどの広さなのです。で、教室が空き教室がほとんど無く、これからマンションの建設の加減で、生徒数が増えることを考えると更に教室が足りないことが予想されています。 習熟度別学習を行いたいのですが、同時にいくつかの学年が実施しようとすると教室がかぶってしまうという事が起こる状態なのです。

  • 「もう少し水はけの良いグラウンド」
    雨が降ると2日はグラウンドが使えません。雨あけの次の日はぬかるみ地帯になっていて、田んぼのようになっています。
     (上記2つとも、中学校勤務/30代/男性/大阪府)

**店主より
Cafe先生がとても忙しいこと、そして学校の備品や教室などの様子がよく伝わってくる回答ばかりで個人的にもサイト管理担当的にも 興味深く拝見しました。いただいた回答が今年中にすべて叶いますよう、心から祈っております。
お忙しいところを回答をお寄せいただき、ほんとうにありがとうございました!


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