小学校の実践事例

キライにさせない英語活動
〜3年生からの英語が秘める可能性〜
富山県・富山市立星井町五番町小学校

繰り返し、繰り返し

繰り返し、繰り返し先生の発音をよく見、よく聞いてまねる。

繰り返し、繰り返し先生の発音をよく見、よく聞いてまねる。

復習を終えたところで、佐伯先生がDVDを再生する。これは富山市が独自に作成した教材で、ALTが単語を発音し、見ている子どもたちに繰り返させるというもの。発音に慣れさせることを目的として作られている。

今日の単語は「chair」。「ch」の発音を学ぶ映像だ。

「舌を上の歯茎につけて、息を吐きながら、ゆっくりと舌を離して発音します」

何度も繰り返し発音して、DVDは終了。すかさず深井先生は教員用のイスに座ってみせ、「What's this?」と問う。
「chair!」と元気よく子どもたち。

黒板には、さきほど投影した9種類の文房具のイラストが印刷された紙が貼られている。深井先生はそれらの紙を指さして、次のように尋ねる。

「この中で、『chair』の『ch』と同じ音が含まれているものを探してみましょう。見つけたら手を挙げて」

最初はなかなか手が挙がらなかったものの、子どもたちが自ら小声で9つの単語を1つずつ発音していくことで、挙がる手がどんどん増えていく。

「それでは、見つけた人は発音してみましょう。1、2……」

「chalk!」

深井先生は「Good!」と大きなリアクション。見つけられなかった子のために、「chalk」「chair」の発音を繰り返し、みなが納 得の表情を見せたところで先に進める。

めあてを自己評価に

教室の前方に掲示されている自己評価表。

教室の前方に掲示されている自己評価表。「正しく発音する」が「気をつけて発音する」と直されている。学びは常に進化する。


2人1組でのゲーム。

2人1組でのゲーム。「『Please give me three notebooks』が難しいようだったら、『Please three notebooks』でもOKとします。 でも『Please』とちゃんとお願いしようね」と深井先生。子どもたちの反応を見ながら、臨機応変に対処。

ここで今日のめあてが板書される。

「『いくつもっているか聞いたり、答えたりしよう』……今日はこれができたらA"とします」

深井先生は授業に自己評価を取り入れている。

「これまで、発音については『正しい発音ができたらA?』としていましたが、正しい発音かどうか自分では分からないという意 見が多かったので、子どもたちと話し合い、今後は『気を付けて発音できたらA"』ということになりました」

評価の基準は具体的に設定され、しかも柔軟に改良されていく。

「では、これから、カードを使ってゲームをします。まずは佐伯先生と2人でやりますから、よーく見て、聞いていてくださいね」

深井先生と佐伯先生の手には、文房具の絵が印刷された5枚のカードが広げられている。クラスを半分に分けて片方を深井先生チー ム、片方を佐伯先生チームとし、子どもたちにそれぞれのカードの内容を確認させてから、深井先生が先攻で開始。
「Do you have a textbook?」
「No, I don't」
「Do you have a pencil?」
「No, I don't」
「Do you have a notebook?」
「Yes, I do」
「How many notebooks do you have?」
「I have three notebooks」
「Please give me three notebooks」
「Here you are」
「Thank you」

こうして深井先生は佐伯先生から3枚のカードをゲット。相手が持っているカードを推測し、文房具の種類が分かったところで数を 尋ね、そのカードをもらうというゲームだ。

今日の新しいセンテンスである「Please give me」を何度も練習してから、全員に1人5枚ずつのカードを配り、2人1組となってゲームスタート。