株式会社ジャストシステムは、全国5,000以上の医療機関に導入実績がある日本語入力システム「ATOK」「医学辞書 for ATOK」で培った日本語処理技術を応用して開発した、医療向けデータウェアハウス「JUST DWH」を、2017年9月7日(木)より新発売します。オープン価格です。
 電子カルテや複数の部門システムに散在するデータを統合し、「全文検索」「データ抽出」「データ分析」機能を搭載したデータウェアハウス(DWH)です。必要な情報の確認や分析に加えて指標や課題の共有まで行える、院内データの二次利用基盤を構築できます。

 現在、病院には電子カルテをはじめ、部門システムが次々と導入され、医療情報のデータ化とその二次利用が進むことで、医療の質や病院運営の向上が期待されています。
 しかし、異なるベンダーのシステムを導入している場合、データ形式などが異なるため、システムをまたいでの検索やデータ抽出が難しいという問題が生じています。また、病名や薬品名が表記ゆれをしていると、検索や抽出が適切にできないことも課題となっています。医療現場はスピードが要求されるにもかかわらず、膨大なデータ量に対する検索や抽出は時間がかかり、データの抽出や分析には高いスキルが要求されるため、データの二次利用が十分に進んでいないのが現状です。

 当社は、高い日本語処理技術と「医学辞書 for ATOK」に収録の医療用語データを持ち、わかりやすい分析が簡単に行えるBIツール「Actionista!」を提供しています。これらの技術力やノウハウを組み合わせ、上記問題の解決に向けて、「JUST DWH」を開発することにしました。
 「JUST DWH」の主な特長は、下記のとおりです。

病名や薬品名などの表記ゆれに強い「全文検索」「データ抽出」

 医療用語の表記ゆれや類義語、同義語に対応した検索やデータ抽出が行えます。完全一致でなくても、「心拡大」と「心室肥大」「Cardiac Enlargement」、「ヘモグロビンA1c」と「HbA1c」といったゆれを吸収しつつ、検索やデータ抽出が一度にできるので、大幅な時間短縮を実現します。

「全文検索」「データ抽出」「データ分析」を一つのDWHで可能に

 データの二次利用に必要となる機能をオールインワンパッケージにしているので、データの抽出から分析までをスムーズに行えます。また、全機能の操作がWEBブラウザーで完結するよう設計しているので、端末に個別インストールする必要なく、メンテナンスの手間を軽減します。

ベンダーに依存しないフォーマットで、電子カルテや部門システムのデータを統合

 SDMコンソーシアムが規定した医療向けDWHの統一フォーマット「SDM(Semantic Data Model)」に準拠し、ベンダーに依存しないフォーマットでデータを格納します。電子カルテや、医事会計システム、健診システムといった部門システムのデータを統合して扱えるようになります。

医療従事者自らがデータ抽出でき、追加費用が不要に

 格納されるデータベースのテーブル情報を開示するため、運用フェーズにおいて新しくテンプレートが必要となった場合でも、ベンダーに依頼することによる追加費用が発生することなく、医療従事者だけで柔軟なデータ活用が可能になります。データ抽出のための典型的なテンプレート(帳票)もあらかじめ搭載し、公的機関への提出資料の作成業務も効率化できます。

 今後、当社は、医療現場の情報化について、効率的で誤りのない「入力」に加え、入力した「データの二次利用」の面でも積極的に支援していきます。

【製品概要】

名称

医療向けデータウェアハウス「JUST DWH」

発売日

2017年9月7日(木)

価格

オープン価格

【製品特長】

表記ゆれした病名や薬品名に対しても、高精度な検索やデータ抽出を実現

 長年にわたる「ATOK」の開発で培った日本語処理技術や、「医学辞書 for ATOK」に収録の病名や薬品名のデータの活用により、表記ゆれや同義語、類義語に対応し、漏れやノイズの少ない検索や抽出が可能です。表記ゆれなどの対応に加えて、複数システムを統合して一度に全文検索や抽出が行えるので、元データの格納場所が不明な場合でも、必要な情報にすばやく到達できます。

データの「全文検索」「抽出」「分析」機能をオールインワンで導入でき、高い費用対効果を実現

 「JUST DWH」だけで、データの二次利用に必要な「全文検索」「抽出」「分析」機能を導入できます。クライアントとなる端末では全機能をWebブラウザー上で利用できるので、個別インストールが不要で、メンテナンス負担を軽減します。データベースのテーブル情報を開示して格納するため、医療従事者だけで柔軟なデータ活用ができるようになり、データ抽出のたびにベンダーに対して追加費用がかかることなく、コスト削減につながります。

わかりやすいデータ分析が誰でも行えるBIツールを搭載

 分析に関する専門知識がなくても、誰でも簡単に本格的なデータ分析が行えるオールインワンBIツール「Actionista!」を医療機関向けにカスタマイズし、搭載しました。
 あらかじめ設定されている分析軸や値をドラッグ&ドロップしたり、対話形式でテンプレートに入力したりするだけで、わかりやすい集計表やチャートを作れます。集計表やチャートを貼り付けて作成したダッシュボードには、分析結果の注目ポイントにマークの付加やコメントを書き込めます。院内ポータルサイトなどで公開すれば、課題共有や改善アクションの認識統一がはかれます。スケジュール機能を使えば、定期的に作業を実行し、最新データを自動出力します。

膨大なデータから、データ抽出をすばやく的確に

 医療データは膨大で、抽出条件の調整なども含めて、データ抽出に一週間程度要することもありましたが、医療従事者自らがデータ抽出が行えるようになるので、抽出時間を短縮できます。
 また、病院経営や業務支援に役立つ抽出テンプレート(帳票)を収録し、公的機関への提出資料の作成業務も効率化できます。抽出条件を登録してスケジュール機能を設定しておけば、定期的に最新データを自動出力することも可能です。
 抽出したデータは、「JUST DWH」の分析機能に簡単に取り込むことができます。

医療向けDWHの統一フォーマット「SDM(Semantic Data Model)」に準拠

 SDMコンソーシアムが規定した医療向けDWHの統一フォーマット「SDM」に準拠し、システムベンダーに依存しないフォーマットでデータを格納します。電子カルテと部門システムのデータを統合して、検索や抽出が行えます。データの柔軟な活用や統一的な管理が可能になり、データを価値ある情報として扱えるようになります。

*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

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