それは、一太郎ガバメントなら防ぐことができた事件だった。
2006年8月、公的機関の公開文書から個人情報が漏えいした。当該文書は他社製ワープロで作成されたPDF文書。個人情報保護のために、文書中の一部語句がワープロの機能を使ってマスキングされていたが、このマスキングの下には元の文字情報が残っていた。つまり、マスキング部分をドラッグしてコピーし、メモ帳に貼り付けると、隠したはずの文字が読めてしまったのだ。
ちなみに、アメリカでも6月に2件、同種の事件が発生している。
「こういった事件は、これからも十分起こり得るでしょうね。」
そう語るのは、ビジネスアプリケーション製品開発部でディレクターを務める佐尾山英二だ。
佐尾山:「その点、一太郎ガバメントのマスキング機能は、マスキングされた語句をすべて削除し、スペースに置き換えてしまいます。したがって、マスキングされた部分には文字情報が存在せず、情報の漏えいを確実に防止することができるのです。
しかも、文字幅に合わせたスペースを挿入するので、プロポーショナルフォント使用時にレイアウトが崩れてしまうこともありません。」
加えて白眉なのは、マスキングする語句の指定方法だ。佐尾山とともに、一太郎ガバメントの開発に携わった水田昭次は語る。
水田:「“人名”“商品名”“金額”“URL”といったカテゴリーを選択すると、選択したカテゴリーに該当する語句が文書中から自動的に抽出され、一覧表示されます。あとは、そこからマスキングする語句を選ぶだけです。」
従来、マスキングする語句を選ぶには文書のすみずみにまで目を通し、目視で確認しながら選ぶしかなかった。しかし、一太郎ガバメントなら、その必要がない。
佐尾山:「語句の抽出には、当社独自の個体名抽出技術(※1)を使用しています。これにより、語句の自動抽出による作業効率化と、語句の見落としを防ぐ確実性の向上を両立しました。」
なお、マスキングされた文書は、上書き保存しようとしても、必ず「別名で保存」ダイアログが開くように考慮されている。元データを守る配慮も万全だ。
そのほかにも、すかしの埋め込みや改ざん防止機能などを搭載。責任ある公文書を扱うソフトウェアとして、セキュリティ面には特に注力したと佐尾山は語る。
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