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平成15年7月、政府は「観光立国行動計画」を策定。日本を訪れる外国人旅行者数を平成22年までに年間1,000万人(現在のおよそ2倍)とすることを目標に定め、トップセールス、ビジット・ジャパン・キャンペーンの実施、一地域一観光、良好な景観形成、外国人受け入れ施設の整備など、わが国の魅力を内外に発信するべく各地でさまざまな計画が進められている。
この観光というファクターを古くから地域活性化の原動力としてきたのが京都市である。
平成16年の同市における観光客数は、年間4,500万人以上。観光収入は5,000億円を越え、その経済波及効果は約1兆円といわれる。実際、平成17年に入ってからもホテルや旅館などの宿泊客数は前年に比べて伸びており、4年間連続で記録を更新中だ。定番の修学旅行客も、100万人を維持して堅調に推移しているという。
観光産業が伸び悩むなかで、なぜ京都が「ひとり勝ち」といわれるのか。それには、観光の戦略化という視点が不可欠だったと、京都市観光政策監の清水宏一氏は語る。
清水:「私たちは、近年、京都観光が増えた原因を次のように分析しています。まず、新撰組や義経など、テレビ番組の効果。そして、JRのダイヤ改正で『のぞみ』(新幹線)がぐんと増発されて来やすくなったこと。新幹線では、品川駅の開業の影響も大きい。品川-京都間は、たった2時間10分です。おかげで、東京近県からのお客様を呼び寄せることができたのです」
加えて、開催中の愛知万博の効果も見逃せない。
清水:「愛知万博を見るために新幹線で名古屋に来られる方は多い。しかし、そのための宿泊施設数は、名古屋だけでは足りないのが現状です。じゃあ京都へ泊まって、次の日は観光をして…という方々が多いですね。名古屋から京都は新幹線で40分ですし」
近ごろは、前述のコースに大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を組み入れたコースも定番化しつつあるという。これは特に海外からの観光客に人気のコースで、中部国際空港に着いて万博を見学、京都と大阪を観光して関西国際空港から帰るという流れだ。
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