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福島県/庁内イントラネットに「IT相談室」を構築、職員の目線でITの活用を支援する
10年という長期スパンで、「イグドラシル・プラン」という情報化計画を推進中の福島県。
県庁内にイントラネットを敷くとともに、職員のITスキル向上にも地道に取り組み、確かな成果をあげている。
その先駆けとなるのが「IT相談室」だ。
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“世界樹”が支える電子社会
 

  福島県では「イグドラシル・プラン(うつくしまeビジョン)」という情報化計画を進めている。
「イグドラシル」とは北欧神話に登場する巨木のこと。世界につながる情報網が福島に根づき、電子社会を支えるという未来像を、すべての大地に根と枝葉を伸ばす“世界樹”のイメージになぞらえている。

  計画期間は平成13〜22年度の10年間だ。15年度までの第1期基本計画では、広帯域基幹ネットワーク「うつくしま世界樹」(以下「世界樹」)を整備。県内全市町村の世界樹および総合行政ネットワークへの接続を完了し、国・県・市町村を結ぶネットワークが稼動することになった。各種の申請や届出を家庭や職場から行えるオンラインシステムも、今年1月から稼働している。

  今後は、ITネットワークを活用し、庁内における共通業務の集約化などを進める予定だ。平成16〜18年度の第2期基本計画期では、電子文書管理システムや電子調達など、各種アプリケーションの整備のほか、イントラネットを活用した庁内の共通業務の集約化、職員間のナレッジマネジメントの推進といった事業が進行中だ。

福島県庁舎
着々と情報化の「根」を広げる福島県(写真=県庁舎)。
「IT相談室」の誕生
 

  庁内でも、接続した世界樹および総合行政ネットワークの利点を生かすための整備が進められてきた。庁内にイントラネットシステムを構築し、インターネットおよび電子メールなどを使った情報の収集・伝達・共有の推進を図るためである。

  14年度末までに、職務上必要とする職員に1台ずつパソコンを配備。それに伴い、アプリケーションの使い方などをレクチャーする集合型研修を行うことになった。
  とはいえ、福島県は広く、移動は1日がかりで費用もかかる。参加すればその間の仕事が滞るうえ、研修会場では人数分のパソコンも用意しなければならない。1日で限られた人数しか受講できないのもネックだ。

  こうした問題を解決するために、15年度からは、ワープロや表計算など、各種ソフトの使い方を指導するアプリケーション研修についてeラーニングを採用することになった。
  そしてeラーニングで学んだ内容を職員に着実に身につけてもらう目的で、15年7月に発足したのが「IT相談室」である。アプリケーションに関する質問や回答を自由に書き込める、庁内イントラネット上の掲示板からスタートした。

「アプリケーション研修が講義タイプでなくなったため、先生がいません。そこで、自由に質問を投げかけ、答えられる人が答えるという、掲示板のシステムを採用しました」
と、情報企画グループの佐藤大輔主事は語る。

  困ったときにいつでも自由に相談できる掲示板、それがIT相談室だ。単なるeラーニングに終わらない、庁内職員の目線に立った、一歩進んだITスキルアップへの取り組みといえる。

誰もが気軽に質問できる「IT相談室」
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update : 2005.06.24