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庁内で蓄積してきた「統計データ」に、白書や報告書などの「文書データ」を加えて発足したオンライン資料室であるが、使い勝手において課題を抱えていた。
統計データは、調査した部局(衛生部、県土整備部など)や調査の種類(人口、雇用など)で分類することができるため、従来の検索システムでも対応可能だった。それに対して、詳細な分類ができない文書データの場合は、「神奈川県地域防災計画」というように、ぴったりのキーワードを入力しないと目的の文書にたどり着きにくくなってしまうのだ。
文書内容の類似性を判断して検索するConceptBaseを採用したことによって、特殊な検索ルールに則る必要はなくなり、話し言葉に近い自然文での検索が実現した。
例えば、県内の不動産価格に関する文書を検索したかったとする。もし行政文書に「不動産価格」ではなく「地価」と書かれていたら、一般の検索システムでは「地価」と正確なキーワードを入れないと検索することはできない。しかし、住民にとっては「不動産価格」でも検索できなければ使い勝手の良いシステムとはいえない。そこで、ConceptBaseを導入すれば、誰でも簡単に目的の情報を探すことができる。
従来の検索システムでは、完全に一致するキーワードを入力しないと情報が出てこなかったり、不要な情報まで膨大に出てきたりといったわずらわしさがあった。ConceptBaseを利用することで、住民はパソコンの高度な知識を必要とせず、気軽に情報を入手できるのである。
また、ConceptBase は、HTML、一太郎、Word、Excelなどほとんどのファイル形式に対応しており、フォーマット統一などの手間がかからない。さらに、ほぼ自動でデータベース化してくれる。
「データ登録は、庁内の各部署に依頼しているわけですが、細かな形式を設定することなく、ほぼそのままの形で登録することができるため、担当者の負担が軽減されますね」(三科氏)
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