Casestudy

法人名

静岡県立静岡がんセンター

導入製品

  • ATOK
  • 専門用語変換辞書 医療辞書 for ATOK

ATOKの導入で入力時間とストレスが減少し、診察にも好影響。

--採用にあたって、テスト期間は設けられたのでしょうか?

鳶巣まず試験的に医局と病棟の数台のパソコンにATOKを入れて、2週間ほど検証して全員からアンケートをとりました。アンケート結果には「今のままでいい」という意見もありましたが、医師は全員ATOKの方に票を入れました。入力する量の多い人ほどATOKを希望していましたね。それとATOK用の「医療辞書」も導入しました。「MS-IMEで使える他の医療辞書と比較してどうか?」という検証を行い、「褥瘡(じょくそう)」「瘻孔(ろうこう)」など普通の辞書ではなかなか出てこない医療用語も大丈夫だったのが、ポイントでしたね。

--採用後の感想は、どうでしたか?

平井去年春に2日かけて約800台のパソコンに一斉にインストールしました。最初は使い慣れない人もいましたし、ATOK自体も学習機能をスタートさせたばかりなので、とまどいもあったと思います。でも日が経つにつれて、以前より入力のための時間が短縮されたと思いますよ。実際、現場からの入力システムについての不満が出てこなくなったことを考えると、現場の負担を減らすことができたのではないかと思っています。

鳶巣実は「入力」だけではなく、病院情報システムには「待ち」の時間があるのです。例えば新しい画面が開くまでの時間とかね。1つ開くのは何秒かにすぎないとしても、その何秒かが積みあがれば大きな時間のロスになります。でも診察室のドアの向こうには、患者さんが待っているんです。そこで、入力時間が少しでも減れば、待っている患者さんになるべく早く診察室に入ってもらえるし、その分患者さんと話しをする時間を増やせますから。


医療情報課
情報システムスタッフ 主幹
平井隆一

平井それと、病院情報システムの基本ソフトは、富士通製電子カルテですが、富士通さんはこの個人IDでATOKの辞書をダウンロードできるシステムを今まで開発したことがなかったので、富士通さんとジャストシステムさんで協力して、試験開発していただきました。結果は、初めてのことにトライしていただいて良かったという感じです。院長も同様の考えだと思いますが、コストをかけてでもATOKを入れて、少しでも患者さんのケアに充てる時間が増えたということで、満足できる結果だったと思います。

患者情報を共有・活用できる電子カルテの今後の課題は、リスク回避。

--今後の電子カルテについての業務課題などがありましたらお聞かせください。

鳶巣まだ電子カルテを導入していない病院は、導入費用、メンテナンス費用、そして入力する人の作業負担の問題で躊躇しているんだと思います。電子カルテを使うことによって、直接収入が上がるということではありませんからね。ただし、情報を共有して二次活用できるという意味では、手書きのカルテの比ではない。将来的に病院の医療サービスの質を維持していく上では、もうこの方法しかないと思います。僕は、もう二度と紙のカルテなんか使いたくないですね。ただ、発生源、つまり最初に入力する側は大変なので、それが今後の電子カルテの大きな課題でしょう。 患者さんにもわかりやすいカルテを入力段階でしっかり書くことは大切だけど、入力に時間をとられるのはたまらない。「日本語入力システムの変更」という要望の優先順位が高くなったのは、そんなところがあったんでしょうね。

平井それと私たちが一番優先するのがリスク回避です。クリックし間違えたり、入力ミスですね。電子カルテの画面もミスがないように工夫したり、システム運用そのものを変えることでシステムを安全化、効率化していきますが、入力を効率的にできるATOKはそれを支える重要なツールだと思います。

会社概要


静岡県立静岡がんセンター

所在地:静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地
開 院:平成14年9月6日
病床数:16病棟615床(平成17年1月1日現在、14病棟465床)
業務内容:「がんを上手に治す」「患者さんと家族を徹底支援する」「成長と進化を継続する」という理念のもと、最新の医療機器と診療システムを駆使し、先進的な治療を行っている。