池田 日経は1992年に、原稿を書く記者とそれをチェック・修正するデスクが使用する記事入力システムの総合的な電子化を行いました。当初は「ATOK」とは違う日本語入力システムを使っていたのですが、97年のシステム切り替えに合わせて記者が使用する端末から「ATOK」を導入しました。99年にデスク用端末、2003年からは見出しやキャプションを付けて紙面レイアウトを行う組版端末にも「ATOK」を導入し、現在は記事入力・編集に関わるすべての端末で稼働しています。導入経緯ですが、実は「なぜATOKを導入するのか?」という検証は特になされなかったようです。おそらく、多様な原稿を早く・正確に書かなければならない記者にとって、「ATOK」は必然のものとして受け入れられていたのでしょう。

塩川 本当は最初から「ATOK」を導入したかったのですが、システムの関係で端末に載せられなかったのです。端末で使う様々なアプリケーションについてはシステム交換期に見直すのですが、その見直し時においても「やはりATOKで」という評価は続いています。OSにバンドルされている日本語入力システムとは違って、「ATOK」導入には費用が発生します。それでも「ATOK」なのは「日本語を正しく扱うのならATOKだろう」という認識を持っているからだと思います。

池田 逐語変換ではなく複文節で変換すれば、単語のヒット率はかなりのものです。仮に一発変換しない場合でも、文節を区切り直せばほぼ満足できる変換結果が得られます。朝刊・夕刊の締め切りをにらみながら様々な原稿を大量に書かなければならない記者にとって、変換効率は最大の問題です。その点、「ATOK」であればストレスなく原稿が書けると言えるのではないでしょうか。
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編集局 記事審査部 次長
池田政孝 氏


情報技術本部 担当次長
塩川浩記 氏 |