──メディアの利用──
(1)メディアの利用と日本語
  各種メディアがどう使われるかということが日本語に影響している面も否定できません。
そこで、ごくわずかですが、今回のアンケートにメディア関連の項目を含めることにしました。
以下では、主として年齢差(と男女差)を見つつ、メディア利用の現状を見てみたいと思います。
(2)パソコンとケータイの利用
 
パソコンの1日の使用時間の年齢差
  ゼロ 30分未満 2時間未満 5時間未満 5時間以上
10代 1 12 102 92 46
20代 4 49 479 521 799
30代 1 131 1024 1126 1867
40代 3 109 1186 1257 1592
50代 1 89 741 727 631
60代 1 67 411 322 143
70代以上 0 25 163 111 46

5時間以上使うヘビーユーザーが20代から40代くらいの年齢層に非常に多いようです。
WWWを利用した調査ですので、偏りは当然でありますが、このような使用時間は、日本人の平均からは大きく偏っています。

パソコンの利用目的の年齢差
  ゲーム 文書作成 メール送受信 WWWの閲覧とHP作成 データ整理 プログラミング 音声や画像の処理 その他
10代 58 49 106 151 21 15 38 20
20代 266 638 978 1099 299 192 205 180
30代 429 1836 2594 2370 943 281 361 391
40代 313 2297 2706 2150 1253 190 399 427
50代 153 1403 1565 1017 871 55 263 230
60代 94 635 730 436 321 21 202 85
70代以上 39 259 265 133 119 4 91 37


パソコンの利用目的の男女差
  ゲーム 文書作成 メール送受信 WWWの閲覧とHP作成 データ整理 プログラミング 音声や画像の処理 その他
1026 6098 7173 5890 3421 713 1336 1068
327 1034 1782 1474 415 47 232 305

 

年齢差は大きくないですが、若い人ほど「WWWの閲覧とHP作成」が増えています。一方、「文書作成」と「データ整理」は高年層の使い方です。ビジネス利用のようですね。また、「ゲーム」は10代に多いですが、その上の世代では減ってきます。「メール送受信」は年齢差がなく、全部の世代で行われています。
また、やや男女差もあり、女性は「WWWの閲覧とHP作成」と「メールの送受信」が多く、男性は、「文書作成」と「データ整理」それに「プログラミング」が多い結果となりました。男性のビジネス利用、女性のプライベート利用という使い方の反映だと思われます。パソコンメールの1日あたりの送信通数についても尋ねましたが、これは年齢差がありませんでした。

単純集計は以下の通りです。
1722人 12.4% ゼロ
7840人 56.4% 3通以下
3128人 22.5% 10通以下
943人 6.8% 30通以下
270人 1.9% 30通を超える

一方、ケータイメールについては、送信通数の年齢差と男女差が大きく出ました。

ケータイメールの送信通数の年齢差
  ゼロ 3通以下 10通以下 30通以下 30通を超える
10代 69 72 75 29 8
20代 327 888 492 109 36
30代 1173 2255 606 86 29
40代 1664 1988 402 61 32
50代 1143 902 123 13 8
60代 726 193 23 1 0
70代以上 284 58 3 0 0


ケータイメールの送信通数の男女差
  ゼロ 3通以下 10通以下 30通以下 30通を超える
女性 4781 5135 1218 197 87
男性 614 1231 511 103 26

高年層はほとんど使っていないのに対して、若年層は頻繁に使っています。ヘビーユーザーは10代といってよいでしょう。10代には「ゼロ」の人も(20代より多く)いますが、これはケータイを持っていない人で、本人の考え方というよりも親の意見の反映かもしれません。
男女差を見ると、女性のほうがケータイメールが多いことがわかります。
パソコンメールでエモティコン(顔文字)を使うかどうかにも大きな年齢差と男女差があり、若い人ほど多くなっています。また女性がエモティコン(顔文字)をよく使っています。女性にはプライベート利用が多いことと関連すると予想されます。

パソコンメールのエモティコン(顔文字)の年齢差
  普通に使う たまに使う 使わない
10代 67
89 97
20代 352 871 630
30代 629 1788 1732
40代 367 1536 2244
50代 88 577 1524
60代 35 187 722
70代以上 2 69 274

パソコンメールのエモティコン(顔文字)の男女差
  普通に使う たまに使う 使わない
992
4025 6402
551 1102 832
 
(3)書く手段
  普段の場合と、職場・学校の場合とを分け、それぞれでパソコン、携帯、手書きで何%くらいを書くか、主観的なパーセンテージを尋ねました。
それぞれのパーセンテージの回答の平均を求めると、以下のようになります。

  パソコン 携帯 手書き
普段 56.13 11.96 31.91
職場 68.36 3.77 27.87

 意外とパソコンが多い印象です。WWW による調査だったための偏りと考えられます。
 「職場学校」になると、「普段」よりもパソコンがさらに多くなります。  

年齢差を見ると、次のようになります。(上下方向に合計すると100)
    10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代以上
普段 パソコン 43.08 51.04 54.47 55.76 59.48 66.63 68.53
携帯 20.98 23.30 14.58 9.45 6.73 2.75 1.53
手書き 35.94 25.66 30.95 34.79 33.79 30.62 29.94
職場
学校
パソコン 22.65 59.24 69.34 71.30 73.26 72.64 69.01
携帯 11.15 7.28 3.84 2.99 1.97 1.14 0.71
手書き 66.20 33.48 26.82 25.72 24.77 26.22 30.28

 「普段」を見ると、「パソコン」は年齢が上がるほど多くなっていきます。一般的には、高齢の人ほどパソコンを使わないので、意外な結果のように思えますが、これもネット利用者の偏りと考えれば納得できるのではないでしょうか。「携帯」は年齢が下がるほど多くなっていきます。「手書き」には年齢差がありません。つまり、「普段」の場合、パソコンと携帯が対立しているようです。 男女差も認められました。

    男性 女性
普段 パソコン 57.73 48.73
携帯 10.46 18.88
手書き 31.81 32.39
職場
学校
パソコン 69.93 60.35
携帯 3.53 5.04
手書き 26.55 34.61


 「普段」を見ると、男性は女性よりパソコン利用が多く、女性は男性より携帯利用が多いです。
 「職場学校」を見ると、男性は女性よりパソコン利用が多く、女性は男性より手書きが多くなります。

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update:2004.12.2