たくさんの方々にご協力いただき、ありがとうございました。
約2週間にわたり、実施させていただきました
「変わりゆく日本語の使われ方」調査の結果をご報告申し上げます。
荻野先生総括
今回は調査にご協力いただきありがとうございました。テレビやパソコンなどの普及により、言葉の平均化、平坦化が予想される昨今ですが、まだまだ地域特有の言葉が根強く残っていることを実感できました。また、日常生活で多く出くわす表現に対して未だ疑問点を持つ世代もいらっしゃり、日本語を使い方を考えている多くの方々がいらっしゃいました。
今後もこういった調査を続けて、大事にされる日本語を明らかにしていきたいと思います。
調査結果ダイジェスト
今回は 「言葉の地域差」「地域差以外の日本語のゆれ」「メディアと日本語」の 三項目について重点的に調査しました。

言葉の地域差について
  今回は
・「学校の通学範囲」
・「展示や発表に使う白い大きな紙の名前」
・「子供用自転車の後輪の脇に小さな補助用の車輪が付いたものを何といいますか」
・「『月決駐車場』と書いてあるのを見たことがありますか」
についてお聞きしました。

例えば「展示や発表に使う白い大きな紙の名前」について調査したところ、

大判紙=山形県と山口県に多い。他にも全国にわずかずつ見られる。
B紙=岐阜県と愛知県では圧倒的に多く、他に三重県にもある程度見られる。
鳥の子用紙=香川県・愛媛県・沖縄県に多い。
広洋紙=熊本県と佐賀県に多い。
広幅洋紙=鹿児島県にある程度の分布がある。
雁皮=富山県に多い。

というように、県単位で使う語形がかなり偏っているのが現状でした。
地域差以外の日本語のゆれ
  外来語として
インターンシップ=学生が行う企業などでの就業体験制度
ポテンシャル=潜在能力や可能性
コンテンツ=中身、内容(特にコンピュータ関連でソフトのこと)
コラボレーション=合作、提携、協調

の4語を取り上げ、見たり聞いたりしたことがあるかとたずねました。
全体としての、見聞率(見たり聞いたりしたことがあるという回答の比率)が高く、
今回の調査の回答者が外来語に関する知識が多いと解釈しています。

日本語については「怒り心頭に〜」の「〜」に入る動詞や「上〜下への大騒ぎ」の「〜」に入る助詞について聞きました。両方とも年齢が高くなるほど正解率が高くなります。また、「『雨のすごさはとんでもなかったです』は自然か」という質問に対しては年齢が低いほど自然だと答えていました。


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update:2004.12.2