日本語をとりまく環境についての調査

皆さまのご協力いただきました「日本語をとりまく環境についての調査」の結果を発表いたします。3000件を越える回答をいただき、日本語に対する関心の高さがうかがわれました。日本語の「いま」が、生き生きと映し出された結果となっています。

日常書く文字の約70%はパソコンで入力
〜年齢、性別、業種に関係なく、7 割の人がパソコンを使用〜
日本語で何かを書くときの、パソコンと手書きの割合については、10代から70代の広い範囲でパソコンの使用割合が約65〜70%という結果が出ました。
さらに、「自宅」ならびに「職場」で手書きとパソコンで入力する割合を聞いたところ、

  パソコン 手書き
自宅で 65% 35%
職場で 70% 30%
全体で 67.5% 32.5%
という結果が出ました。
この数字から、自宅・職場に関係なく多くの時間、パソコンを使って文字を入力していると考えられます。
また、性別・年齢別で見てみて、10代でその差は縮まるもののパソコン入力と手書きの割合はほぼ7対3となります。

約5%職場の方がパソコンを利用する頻度が高い

【自宅で】 パソコン 手書き 【職場で】 パソコン 手書き
10代 56.7% 43.3% 10代 33.4% 66.6%
20代 64.9% 35.1% 20代 63.1% 36.9%
30代 65.3% 34.7% 30代 71.8% 28.2%
40代 66.0% 34.0% 40代 72.9% 27.1%
50代 67.0% 33.0% 50代 69.4% 30.6%
60代 67.8% 32.2% 60代 66.9% 33.1%
70代以上 78.6% 21.4% 70代以上 62.8% 37.2%
年齢が高いほど、PC使用率高い   働き盛り層がPC使用率高い
【自宅で】 パソコン 手書き 【職場で】 パソコン 手書き
男性 67.5% 32.5% 男性 72.2% 27.8%
女性 59.9% 41.1% 女性 61.2% 38.8%

最近、手書きで書いたのは、ちょっとしたメモやサイン
1か月以内に手書きで書いたものは、回答者の80%以上が「ちょっとしたメモやサイン」、続いて「カードやサービスを受けるための申込書」という結果でした。
この質問から、手で文字を書くのは、ほんの一言の場合がほとんど、ということがわかります。先述の使用頻度とあわせて考えると、今後もパソコンで文字を書く作業が拡大すると予想されます。
度数 %
カードやサービスを受けるための申込書 1,432 49.0% (2)
会社の書類 1,378 47.1%
個人的な手紙 743 25.4%
日記などの記録 486 16.6%
家計簿 164 5.6%
ちょっとしたメモやサイン 2,373 81.2% (1)
公的書類・申請書 1,007 34.5%
アンケート 677 23.2%
テスト 200 6.8%
授業・講義のノート・レポート 330 11.3%
その他 181 6.2%

パソコンでの日本語入力で、漢字を使うことが増えた
パソコンを使って入力することによって、日本語の表現方法に変化が見受けられました。たとえば、41%の人が「漢字を使うことが増えた」とあり、それに伴ってか「漢字や意味を調べることが増えた」という回答が38%ありました。さらに、38%の人が「文章を書く量が増えた」と回答しています。
簡単に入力できる半面、手書きでは書かないような、難しい漢字を使う頻度が高くなっているようです。実際、自由回答には「書けないけど使う漢字が増えた」という意見が寄せられていました。また、「送り仮名の間違いや表記ミスが減った」(47%)「見直しや書き直しをすることが増えた」(47%)など、訂正や変更が簡単にできるパソコンを活用して日本語入力の傾向がうかがえます。
一方で、「漢字を正確に書く力が衰えた」という意見が、70%を超える結果となりました。


<<前のページ123次のページ>>

update:2003.11.19