スイカという名の果物みたいなカード
—— 「JRの自動改札」といえば「Suica」というくらい、「Suica」という名前は本当に浸透してきたと思うのですが、この「Suica」というネーミングの由来を教えてください。
「Suica」というのは、「スイスイ通れるカード」という意味をこめて、また「Super Urban Intelligent CArd (スーパー・アーバン・インテリジェント・カード)」の頭文字をとって名付けました。

—— 「スーパー・アーバン・・・」よりは「Suica」の方が身近に感じますね。さらに親しみやすくしているのが、果物の「すいか」と一緒にカードに使われているペンギンのキャラクターだと思うのですが、これはどういう経緯で生まれたのですか?
最初に、『南極にいるペンギンは暑い季節の食べものの「すいか」なんて、見たことないでしょ?』というアイディアがあって、この取り合わせの面白さで、Suicaの「面白い、新しい体験」をアピールしたんです。

—— そんなSuicaが導入されるまでのいきさつはどのようなものだったのですか?
まず1990年に「駅の改札業務を人の手から機械に」というコンセプトで自動改札を初めて導入し、磁気切符や磁気定期券、「イオカード」などの「磁気カード」を使うようになりました。
その後、さらに次世代の改札システムを研究する中で注目したのが「非接触ICカード」です。
開発初期の試作では、かざしたときの改札機の反応が遅く、通り抜けるのに時間がかかっていましたが、その後反応が早くて機能的にも優れたFeliCaという技術が開発され、最終的にはこのFeliCaの技術を採用したSuicaを2001年から導入しました。
—— 「非接触ICカード」は「磁気カード」に比べて、どう改善されたのでしょうか?
まず、財布から定期券などを出さず、かざすだけで改札を通れるので、より便利に電車に乗っていただけるようになったことですね。私どもにとっても、改札機のメンテナンスコストが抑えられることや、偽造カード対策という点でもメリットがあります。また、電子マネーやポイントシステムといった乗車券以外への応用ができることから、いろいろな新しいサービスが広がるのではないかと期待しています。
—— 現在使えるエリアはどのくらい広がっているのですか?
Suicaは首都圏エリアを中心に、仙台エリア、新潟エリアと広がり、JR西日本のICOCAとの相互利用により近畿圏へも広がっています。来年春にはPASMO(パスモ)との相互利用で、首都圏の私鉄・地下鉄・バスでも使えるようになります。
ますます利用できるエリアが広がるんです。