インタビュー

歴史ある観光地をバスでめぐる
——奈良交通株式会社 CI-CA

奈良交通株式会社
自動車事業本部 乗合バス事業部
生駒 行男さん
総務広報部
樋口 真規さん

奈良交通株式会社さんのバスサービスで利用できるICカードは、「CI-CA」(シーカ)です。もちろん、奈良の名物「シカ」から付けられた名前です。奈良県全域のバスサービスで利用でき、歴史的な観光地を巡ることもできます。2010年の平城京遷都1300年が間近となり、注目を集める奈良を訪れました。

—— 「CI-CA」(シーカ)というICカードのネーミングは素敵ですね。

ありがとうございます。ICカードの導入を決めたときに公募して決定した名前なんです。奈良の名物である「シカ」の中に、ICカードの「IC」が入って、「CI-CA」(シーカ)になっています。キャラクターの名前も「シーカ」くんなんですよ。

—— ICカードの導入は、どのような経緯で決められたのですか?

平成15年の11月から、導入に向けての検討をスタートしました。ちょうど、既存の磁気式カードのシステムを入れ替える時期でもあったんです。このとき、磁気式カードを継続するのか、新たにICカードを導入するのかという議論もありました。すでに、スルッとKANSAIさんのPiTaPa(ピタパ)やJR西日本さんのICOCA(イコカ)が普及していたので、相互乗り入れを見越して、ICカードの導入を決めました。

—— 導入を決定されて、実際のサービス開始はいつからですか?

平成16年の12月に開始しました。ただ、一度に全エリアへの導入は難しかったため、利用の多いエリアや営業所から順に導入したんです。その後、2回のサービス拡張を行い、平成18年2月には全域でのサービスを開始しました。

—— ICカードを利用できるバスの台数はどれくらですか?

現在では、高速、リムジンバスをのぞく全車に対応し、600台以上に導入済みです。奈良交通が業務を行う奈良県全域でサービスを利用できます。リムジンバスなどは、他県からの乗り入れの関係もあるので、導入が難しいですね。

—— PiTaPaやICOCAの乗り入れはスタートしましたね。

昨年の4月1日から、PiTaPaとICOCAの乗り入れが可能になりました。既にお持ちの方は、CI-CAのサービスエリアで利用していただけます。特に、関西圏の方が観光で来られる場合には、そのままカードを使っていただけるメリットが大きいと思います。

—— CI-CAの利用で、お得なサービスはありますか?

これまで、日中の時間帯に利用されるお客様向けに「ひまわり」回数券というサービスを行っていました。10回分の料金で12枚綴りの券を発行し、平日の9時半から15時半の間と、日祝日の終日にご利用いただけます。
CI-CAには、普通料金とひまわりを組み合わせてチャージできます。通常のチャージでは、料金の1割分がプレミアとして加算されますが、ひまわりでは2割分が加算されてお得です。
1枚のカードさえ持ち歩けば、利用する時間によって、自動的に普通料金とひまわりを切り替えて徴収されます。常にお得な料金設定でバスをご利用いただけます。

—— 買い物など、日常的に利用されるお客様には、特にお得ですね。ところで、ICカードの導入はスムーズでしたか?

既にPiTaPaやICOCAでタッチ式の通過方法をわかっていらっしゃるお客様も多かったので、それほど混乱はありませんでした。また、従来使用していた磁気式カードでも、乗車時、降車時の読み取りを行っていました。カードを入れるかかざすかの違いだけなので、それほど混乱はなかったですね。

—— これまでの発行枚数はどれくらいですか?

プリペイド、定期、福祉券あわせて全部で約24万枚です。バスを利用する半数以上の方が、カードを使われています。生活路線では特に多い印象ですね。

—— ICカードの利用で感じられている運営する側のメリットはどんなところですか?

乗降がスムーズなので、定時運行しやすいメリットがあります。また、乗降のデータを把握しやすいので、路線を設計する際にも参考になりますね。現場での調査と、ICカード利用のデータを組み合わせることで、より良いサービスを行えると考えています。

—— これから遷都1300年でお客様も増えそうですね。

おかげさまで、奈良を舞台にしたドラマやさまざまなキャンペーンなどもあり、注目していただいています。観光に来てICカードを便利に使っていただけますし、関西圏の方ならお手持ちのカードをそのままご利用いただけるので、便利に活用していただきたいです。

CI-CA」体験レポートもあわせてご覧ください。